自動運転が実現し、モノづくりが進化? 富士通が考える5Gのある近未来…Interop Tokyo 2019

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富士通は「Interop Tokyo 2018」で5Gに関する展示を行った
  • 富士通は「Interop Tokyo 2018」で5Gに関する展示を行った
  • 4Gと比べた際の5Gのアドバンテージ
  • 5Gの恩恵を最も受けるものとして、富士通が想定している分野
  • 5Gが利用する周波数帯域
  • 600Gbps光伝送システム「1FINITY T600」
 富士通は幕張メッセで開催された「Interop Tokyo 2018」にブースを出展。その中で、「5G for NEWREAL」と題して、5Gに関する展示を行った。

■5Gはどのように普及していく?

 会場では5Gの現状と未来像をまとめたショートセミナーが行われた。従来の4Gと比べた際の5Gのアドバンテージは、主に以下の5つになるという。

・ピーク速度が10倍(10Gbps)に
・消費電力が2~3分の1に
・遅延が10分の1に
・接続機器数が10倍(1万台)に
・システム容量(ユーザ数×通信速度)が1,000倍に

4Gと比べた際の5Gのアドバンテージ

 これらの恩恵を最も受ける分野として、富士通が想定しているのがモノづくり、モビリティ、ヘルスケア、スポーツだ。大容量かつ低遅延の通信によって、自動運転やリアルタイムかつパーソナライズされたモノづくりが可能に。スポーツではより迫力のある映像体験ができるようになる。

5Gの恩恵を最も受けるものとして、富士通が想定している分野

 ただ、5Gは高周波数帯のため、一つのアンテナがカバーできるエリアは小さい。そのため、網羅できる人口カバー率を追及するというよりも、必要なところにスポットでエリアを展開していくことになるという。従来はキャリアがエリア展開の計画を立てていたが、今後は企業や公共施設などと提携して、エリア展開を検討していくことになりそうだ。

5Gが利用する周波数帯域

 なお、現在企業や工場などの所有者に免許を発行し、5Gの電波を利用できるようにする法整備が進んでいる。プライベートなネットワークは、ネットワークがない採掘施設、ベストエフォートでは問題のある公安施設などでも利用されていたが、今後は自営でも使えるようになるとのことだ。

 このようなプライベートネットワークは、これまで「プライベートLTE」と呼ばれており、免許を交付された事業者が地域BWA(Broadband Wireless Access)という形でサービスを提供していた。なお、5Gでは「ローカル5G」と呼称が変わることになる。

 ローカル5Gを利用すれば、ネットワークを占有することが可能になる。将来的にはモノづくりやヘルスケア、家電などにも利用されるインフラになることが想定されるとのことだ。

■モビリティの自動運転にも5Gが貢献?

600Gbps光伝送システム「1FINITY T600」

 会場では世界初をうたう600Gbps光伝送システム「1FINITY T600」が参考出展されていたほか、通信の効率化を行う「Multi-access Edge Cloud」についての展示が行われていた。

 これらは5G時代における大容量・高速通信に向けての提供が予定されているとのこと。「1FINITY T600」は一括波長変換技術によって、最大77Tbpsの大容量伝送を実現。10μsec以下と、ノード処理技術によって低遅延性も実現している。

 一方、「Multi-access Edge Cloud」はデータをエッジで分散処理することで、従来のクラウドサーバーでの一括処理よりも、ネットワークを効率的に利用できるというもの。自動車の自動運転支援での利用などが想定されており、車両からのセンサ情報を各拠点のエッジ端末で収集。その蓄積データをサーバーで管理することによって、通信コストを低減できるという。

【Interop Tokyo 2019】自動運転が実現し、モノづくりが進化?富士通が考える5Gのある近未来

《とびた@RBB TODAY》

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