◆オフロード性能を追求。新型Gクラスのコンパクト版といえる位置づけ
GLBはメルセデスベンツ『GLA』と『GLC』の間に位置する新たなコンパクトSUV。コンセプト GLBは、メルセデスベンツのSUVの頂点に位置し、優れたオフロード性能が支持されている新型『Gクラス』のコンパクト版といえる位置づけだ。直立したフロントセクションは、前後の短いオーバーハングと同じく、オフロード性能を追求した結果という。全体のデザインも、GLAと比較するとスクエアなフォルムだ。
コンセプトGLBのボディサイズは、全長4634mm、全幅1890mm、全高1900mm、ホイールベース2829mm。GLA(全長4430mm、全幅1805mm、全高1505mm)に対して、コンセプトGLBはおよそ200mm長く、85mmワイドで、およそ400mm背が高い。『Aクラス』、『Bクラス』、『CLA』、GLAのメルセデスベンツのコンパクトカーシリーズにおいて、背の高さが際立つ。

◆ロングホイールベース化によって3列シートを実現。シートは床下格納式
インテリアは、ロングホイールベースによって、広い室内空間を追求しており、最大7名が乗車できる。メルセデスベンツのコンパクトモデルで初めて、床下格納式サードシートを装備する。これは、荷室の積載量を増やすために採用されたもの。サードシートは独立した2座席となっており、メルセデスベンツによると、非常用シートではなく2名の乗員に快適な空間を提供するという。
セカンドシートは、背もたれが40対20対40の3分割で折りたたみでき、フラットなスペースが生まれる。2列目シートは、前に90mm、後ろに50mmの最大140mmスライドすることが可能だ。
シートやドアパネルは、ナッパレザーとヌバックレザーを使用し、ブラウンで仕上げられた。オレンジ色のステッチをアクセントにあしらう。ダッシュボードとセンターコンソールのウッドトリムには、クルミ材を用いた。ペダルは、ハニカムパターンで、高い光沢仕上げが特長になる。

◆オフロード色の強いデザイン。パワートレインは2.0リットルターボ
GLBコンセプトのデザインは、オフロード色の強いものだ。フロントには、マルチビームLEDヘッドランプを装備した。屋根には、ルーフボックスが組み込まれており、暗いオフロード走行でドライバーを支援するLEDスポットライトも装備された。オフロードタイヤに、バイカラーデザインの17インチホイールを組み合わせている。
コンセプトGLBのパワートレインは、「M260」型2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンだ。最大出力は224hp、最大トルクは35.7kgmを引き出す。トランスミッションは、8速デュアルクラッチの「8G DCT」を組み合わせている。