フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は4月5日、電動化戦略への準備として、中国のガンフォンリチウム社との間で、長期的にリチウム供給を受ける契約を締結することで合意した、と発表した。
フォルクスワーゲンが電動化戦略の中心に据えるのが、「ID.」ファミリーだ。最初の市販モデルとして、『ゴルフ』セグメントに属するコンパクトEVのID.を2020年に発売する予定。これに続いて、SUVセグメントには『ID. CROZZ』を投入する計画で、さらにMPVの『ID. BUZZ』を順次、市場に導入していく。
フォルクスワーゲングループは電動化戦略を加速させており、2028年までに全世界で2200万台の電動パワートレイン車を販売する。これは当初計画の1500万台に対して、およそ5割増の計算だ。
この計画の達成に向けて、電動パワートレイン車のラインナップを拡充する。2028年までの今後10年間に、新たな電動パワートレイン車を70車種、発売していく。これは当初計画の50車種に対して、4割増となる。
フォルクスワーゲングループによると、世界のリチウム需要は2023年までに、現在の2倍以上になると予想されているという。今回のガンフォンリチウム社との合意は、フォルクスワーゲングループのサプライチェーンの安全性確保における重要なマイルストーン、としている。