愛知県の豊橋鉄道は12月26日、福井鉄道の800形電車2両の譲渡に合意したことを明らかにした。
800形は元名古屋鉄道(名鉄)モ800形で、2000年7月に同社の岐阜県内600V線区だった美濃町線(徹明町~関・美濃)や田神線(競輪場前~田神)に導入された部分低床車だったが、名鉄の600V線区は2005年4月に廃止されたため、モ800形は801号が豊橋鉄道へ、802・803号が福井鉄道へ譲渡された。
しかし、福井鉄道へ移った2両は収容力が小さく混雑時には使用しにくいこと、2016年までに完全低床車のF1000形「FUKURAM」4編成が導入されたことなどから福井を離れることになり、豊橋鉄道には登場時の3両が揃うことになった。
なお、豊橋鉄道では東田本線支線(井原~運動公園前)に半径11mの急カーブが存在するため、801号には通過対応工事が実施されており、車体の高さが若干上げられている。福井から豊橋へ移る2両についても、同様の工事が行なわれると思われる。