豊田合成、LED照明付きエアコンレジスターを開発 車載製品では世界初のワイヤレス給電技術を活用

LED照明付きエアコンレジスター
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  • 構造と給電原理

豊田合成は12月6日、車載製品では世界初となる共振式のワイヤレス給電技術を用いた「LED照明付きエアコンレジスター」を開発したと発表した。

同製品はレクサスの新型コンパクトSUV『UX』に搭載。エアコンの風向や風力を調整するノブに、夜間の視認性を高めるLED照明が採用されている。従来の有線給電ではノブの繰り返し操作によるワイヤハーネスの破断などの懸念があるため、今回、無線給電技術を用いて課題を解消。ワイヤレス化によりデザインの自由度も高めている。

今回のワイヤレス給電技術では、レジスター外周の送電回路に電流を流すことで、周りに一定の周波数の磁界が発生。一方、レジスター中央(ノブ本体)の受電回路が共振し、周りに同じ周波数の磁界が発生。磁界により、受電回路に電流が生じ、LEDが点灯する。

また、LED照明のレンズ内部を合わせ鏡にして光の環が立体的に連なって見える演出で、先進感の創出にも寄与。これらの技術が評価され、トヨタ自動車からCE(Chief Engineer)特別賞を受賞している。

《纐纈敏也@DAYS》

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