ジャガー・ランドローバー(JAGUAR LAND ROVER)は10月31日、2018年度7~9月期の決算を発表した。
同社の発表によると、売上高は56億3500万ポンド(約8170億円)となり、前年同期の63億2200万ポンドに対して、10.9%のマイナスだった。
また、7~9月期の最終損益は、9000万ポンド(約130億円)の赤字。前年同期の3億8200万ポンドの黒字(税引き前利益)から、赤字に転落している。
赤字決算となった要因は、中国での販売不振が大きい。米中の貿易戦争の影響による関税の変更を受けて、消費者の需要が冷え込んだ。また、欧州市場では新燃費基準「WLTP」の9月導入を前に、在庫車の値引き販売を迫られ、収益を圧迫した。欧州では、ディーゼル車の販売も落ち込む。
ジャガー・ランドローバーのラルフ・スペッツCEOは、「7~9月期は、引き続き厳しい市場環境にある。今期の業績は、ディーゼル、英国のEU離脱、WLTPへの切り替えに伴う欧州の不安定な状態とともに、中国の需要減速により悪化した」と述べている。