先進のカーオーディオシステム、Clarion『Full Digital Sound』。これを搭載した車両による音質バトルが、今年も『ACG2018』の各会場で繰り広げられている。そこにエントリーした猛者たちに取材し、これならではの魅力を訊いている。
今回はその第3回目として、9月16日に静岡県で開催された『ACG2018 in 中部』、そして10月14日に広島県で開催された『ACG2018 in 中四国』に参戦したエントラントの声をリポートする。彼ら彼女らが『Full Digital Sound』を選んだ理由、そしてどのように楽しんでいるのかを、詳細にお伝えしていく。
■「『Full Digital Sound』はKカーに合っている。調整で音が変わるのも面白い」
まずは、『ACG2018 in 中部』で集めた声をリポートする。最初に、千葉県の人気ショップ"ジョイワークス"で製作された"スズキ・ワゴンR"で参加した"さやさん"の声を紹介しよう。
ところでこのクルマは、"さやさん"にとっての初めてオーディオカーだ。ハイエース乗りの彼氏に付き添って"ジョイワークス"を訪れ、そこでデモカーの音を聴いたことがすべての始まりだった。そうして彼女は早速、愛車へのオーディオの搭載を決意し実行した(イベントデビューは『ACG2016 WORLD FINAL』)。
なお、『Full Digital Sound』を選んだのは、ショップのすすめもあったからなのだが、「Kカーに合っていると思ったから」というのも理由の1つ。『Full Digital Sound』であればフロントスピーカーを鳴らすのに外部パワーアンプが不要だ。なので、システムが大がかりにならずにすむ。車室内がナローでも問題なし、というわけだ。そしてその利点を最大限活かすべく、サブウーファーだけは敢えて通常のパワードタイプをチョイスした。『Full Digital Sound』には1系統のアナログ出力が備わっているので、このような使い方も可能なのだ。
さて、音に関しての満足度はどうなのだろうか。「大満足です。日々の通勤が楽しいし、あと、調整によって音が変わっていくところも面白みを感じています。ところで今はもっと良い音にしたいという欲が出てきていて、ソースユニットの変更を検討中です」とのことだ。『Full Digital Sound』によって"さやさん"のカーライフが充実していることを、しかと感じ取れた。
「仕事の日には、1日3時間くらいをクルマの中で過ごします。だからこそ、良い音が聴ける環境を整えておきたい。でも、クルマとしての実用性はできる限り確保したい。となると『Full Digital Sound』がベストだったんです」とのことなのだ。
さらにはこんな話も聞かせてくれた。「ハイエンドシステムを組んでいた時期もありますが、『Full Digital Sound』はそれらと比べてコストパフォーマンスが高い。価格に対しての音質性能が秀でています。そしてデジタルオーディオプレーヤー(DAP)との親和性が高いところも利点ですよね。最新の楽しみ方ができますから」
『Full Digital Sound』は、ベテランユーザーも十二分に楽しませることができている。
■「デモカーとして、カーオーディオのワクワク感を提示したかった」
『ACG2018 in 中部』の会場では、もう1台取材している。愛知県の老舗"ビクトリー"のデモカー"スズキ・スイフト スポーツ"で参加した、同店2代目の大下勝利さんにも話が聞けた。
さて、デモカーに積むオーディオとして『Full Digital Sound』が選ばれた理由とは…。
「選んだ最大の理由は、"最新のシステムであること"ですね。お客様にカーオーディオのわくわく感を提示したいと思いましたし、そのためには魅力的なシステムを積みたかったので。それに、これからのクルマには『Full Digital Sound』は合っていると思います。省電力ですし、搭載スペースも取りにくく現代的だと思います」
音質性能に対しての評価はどうなのだろうか。
「優秀だと思います。ハイエンドカーオーディオを極めたいという方にとっては違うアプローチがあると思いますが、そうでない場合には、『Full Digital Sound』は有力な選択肢になり得ると思います。コスパも高いですし。走りも音も楽しみたい、という方にもおすすめしたいですね。『Full Digital Sound』なら車重が重くなり過ぎることもありませんから」
近未来のカーオーディオシステムとして『Full Digital Sound』は有望株である、というわけなのだ。
■新しいハイレゾフルデジタルツィーター『Z2H』の評判は、いかに…。
続いては、10月14日に開催された『ACG2018 in 中四国』にエントリーしたユーザーの声を紹介する。ここでは以前の記事で紹介したお二人から、今夏に発売されたばかりのハイレゾフルデジタルツィーター『Z2H』の使い心地を聞くことができた。
今回の取材を通しても、『Full Digital Sound』が音質性能に優れていること、コストパフォーマンスが高いこと、そして合理的なシステムであることをつくづく再確認することができた。そして新発売となったハイレゾフルデジタルツィーター『Z2H』の評判も上々だった。
なお『Z2H』は当初、『Full Digital Sound』のアップグレードパーツとして登場したのだが、8月上旬より、『Z3』(フルデジタルサウンドプロセッサー/コマンダー)、『Z7』(フルデジタルスピーカー)とのセット販売も開始されている(『ハイレゾオリジナルパック』、税抜価格:24万円、限定150セット)。