運転席のペダルを漕いでカロリー消費&エンジン制御 世界初

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FitCar PPV
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オランダで9月24日、ドライバーが運転中に運動でカロリー消費できる世界初の自動車が発表された。その名は『FitCar PPV』。欧州での公道走行に向けて、オランダ当局の認可を待っている。

FitCar PPVはサウジアラビアの発明家、Nasser Al Shawaf氏が、オランダのエンジニアリング企業のBPO社の支援を得て開発。車名のPPVとは、「ペダル・パワード・ビークル」を意味する。

FitCar PPVは、アウディ『A4アバント』のガソリンエンジン搭載車がベース。あくまで、ガソリンエンジンで駆動するのだが、運転席の足元には、アクセルとブレーキの代わりに、自転車のペダルが装備されている。ドライバーがこのペダルを漕ぐと、フライホイールが電気パルスを発生させ、アクセルの代わりにスロットルを開く仕組み。またブレーキは、ステアリングコラムに設置されたレバーを押すことにより作動する。

スロットルの開度は、2種類のモードで調整できる。一般道では「ドライブスロー」、高速道路では「ドライブファスト」を選択する。また、「ノードライブ」モードも用意されており、停車中の車内でペダルを漕いで、運動に専念するモードとなる。

FitCar PPVのシステムは汎用性があり、ガソリン/ディーゼルエンジン搭載車だけでなく、EVにも組み込むことが可能。開発を手がけたNasser Al Shawaf氏は、「毎日往復2時間以上の車通勤の時間でも、運転中に運動できる。我々の研究では、30分で300を超えるカロリー燃焼速度が実証されている」と語っている。

《森脇稔》

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