テスラのマスクCEO、絶体絶命のピンチ---経営難に体調不安も浮上[新聞ウォッチ]

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イーロン・マスク (c) Getty Images
  • イーロン・マスク (c) Getty Images
  • 訪日観光客(2018年5月) (c) Getty Images

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2018年8月21日付

●四半期開示米に見直し論、トランプ氏検討指示(読売・7面)

●若者車離れ損保が知恵、12時間400円、初加入は割安(読売・7面)

●素材各社、車部品会社を買収(読売・7面)

●テスラのCEO、苦悩吐露に波紋、米紙報道(朝日・7面)

●訪日客、最速2000万人、昨年より1か月早く(朝日・30面)

●空飛ぶクルマ本格始動、欧米中開発競争加速、2020年代実用化狙い(毎日・6面)

●LCC国際線地方で飛躍、今夏65路線、2年で倍増(毎日・7面)

●経営難で生き残り模索、教習所ドローンも教えます(東京・24面)

●酒気帯び運転、高裁で逆転無罪「入れ歯安定剤のアルコール原因」(東京・26面)

●日産、中国生産3割増、武漢に新工場・2拠点増強、1000億円投資(日経・1面)

ひとくちコメント

米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、「この1年は難しく、痛みを伴い、耐えがたいほどつらかった」と心情を告白したことを受けて、テスラ株が急落するなどの波紋が広がっている。

きょうの朝日などが取り上げているが、インタビューは8月17日付で、米シリコンバレーを牽引するカリスマCEOの吐露に、米市場では衝撃が広がり、テスラ株の終値は前日比で9%近く下落したなどと伝えている。

それによると、テスラは、時価総額で米最大手のゼネラルモーターズ(GM)を超えるなど注目の的だが、普及価格帯の量産車『モデル3』の生産が遅れ、マスク氏は市場からの厳しい批判にさらされてきた。多忙とプレッシャーとが、本人を追い込んでいることがうかがえるとしている。

日経も先週末の8月18日付の夕刊で「株式の非公開化や本人の健康状態をめぐる懸念が噴出」として「白旗を上げるか、逆転の一手を打つか、テスラとマスク氏が来週以降も市場の主役なのは間違いない」などと報じていた。

テスラのツイッター上の情報開示をめぐっては、米証券取引委員会が調査を開始したとの報道もある。経営難に株価急落、そして体調不安などの苦悩で、“ベンチャーの達人”のマスク氏も絶体絶命のピンチに追い込まれているようだ。

《福田俊之》

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