世界最大の新車市場の中国。その中国新車市場において、トップシェアを競うフォルクスワーゲングループとGMの2018年上半期(1~6月)の販売実績が出そろい、フォルクスワーゲングループがGMを抑えて、首位に立った。
フォルクスワーゲングループの2018年上半期の中国における新車販売台数は、アウディやシュコダなどを含めたグループ全体でおよそ200万台。前年同期比は9.2%増と、2年ぶりに前年実績を上回った。
フォルクスワーゲングループの中国合弁には、上海汽車(SAIC)との間の上海フォルクスワーゲン(上海大衆)と、第一汽車(FAW)との間の一汽フォルクスワーゲン(一汽大衆)の2社がある。
全販売台数200万台のうち、上海フォルクスワーゲンは前年同期比5.2%増の102万0494台。一汽フォルクスワーゲンは前年同期比8.8%増の97万9661台と、ともに前年超え。また、フォルクスワーゲン乗用車ブランドは、148万3200台。前年同期比は6.3%増とプラスを維持した。『ラビダ』をはじめ、『サンタナ』、『サジター』『ボーラ』、『ジェッタ』、『グランドサンタナ』、『ラマンド』などのセダンが販売の中心。『ティグアン』や『テラモント』などのSUVも支持を集めた。
一方、GMの2018年上半期の中国における新車販売台数は184万4396台。前年同期比は4.4%増とプラスに転じた。
GMの中国合弁(乗用車)には、上海GMとSAIC‐GMウーリン(上海通用五菱汽車)の2社がある。キャデラックブランドは『SRX』後継車の『XT5』が牽引。セダン系では、『XTS』と最上級サルーンの『CT6』が好調だった。
シボレーブランドは中型セダンの『マリブ』が主力。小型セダンの『キャバリエ』や『エクイノックス』などのSUVも人気を集めた。ビュイックブランドは、新型ミニバンの『GL8』やコンパクトカーの『エクセル』シリーズの販売が伸びている。