【SUPER GT 第2戦】GT500決勝…ニスモGT-Rの松田次生&クインタレッリが今季初優勝、松田は通算20勝を達成

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GT500クラスの表彰式。中央左が松田、右がクインタレッリ。
  • GT500クラスの表彰式。中央左が松田、右がクインタレッリ。
  • 優勝した#23 GT-R。
  • GT500クラス、決勝スタートの模様。
  • 決勝2位の#39 LC500。
  • 決勝3位の#38 LC500。
  • 決勝4位の#36 LC500。
  • 決勝6位の#12 GT-R。
  • 決勝8位の#8 NSX。
SUPER GT第2戦・富士500kmは4日、決勝日を迎え、GT500クラスでは松田次生&ロニー・クインタレッリのミシュランタイヤ装着ニスモ組GT-Rが今季初優勝を飾った。松田は自己のもつ最多勝記録を更新、節目の通算20勝に到達している。

決勝日の富士スピードウェイは朝から快晴、3時間弱の決勝レース中もそれが保たれた。レース距離が500kmと長い今回は、各陣営2回のルーティンピットが基本戦略。つまり、序盤~中盤~終盤の3スティントというかたちのレース運びになり、スタートドライバーはもう一度、終盤スティントも走る(ドライバー交代を伴うピットストップ2回以上がルール的な義務)。

110周の決勝レースは午後2時40分過ぎに始まった。今年からの“ローリングスタート厳格化策施行”により、まだ皆が不慣れだった開幕戦ではやや混乱もあって不本意なかたちの反則ペナルティをとられるマシンが出るなどしたが、2戦目の今回、フォーメーションラップに続く決勝スタート自体は比較的スムーズなものとなった。

オープニングラップで抜群のダッシュ力を見せたのは、ロニー・クインタレッリがスタートを担当した予選3位の#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R. クインタレッリ/ミシュラン=MI)だった。予選上位はブリヂストン(BS)装着のレクサスLC500勢がかためていたが、タイヤのウォームアップ性ではミシュランに分があったようで、それを主武器に#23 GT-Rは1周もしないうちに首位浮上を果たす。

その後、#23 GT-Rは22~23周目のホームストレートで#39 DENSO KOBELCO SARD LC500(H. コバライネン&坪井翔/BS)にパスされ2番手に後退。松田が受け持った中盤スティントでも#39 LC500を逆転するには至らなかったが、2回目のピットストップで首位奪還に成功すると、そのままクインタレッリが逃げ切って、#23 GT-Rは今季初優勝を達成した。

GT500最多勝記録保持者の松田は、これで前人未到の通算20勝に到達。「スタート前は『今日、ポールの立川さん(通算18勝の立川祐路=#38 LC500)に並ばれちゃうのかな』と思ってドキドキしていました」と言って笑ったが、最終的に2-3-4-5-7位となったBS装着レクサス艦隊を向こうにまわしての見事な勝利で、立川に対する通算勝利数の差を2に広げた。

松田は自身のスティントの最後に、「チームから『#39に近づけば(ピットで)逆転できるかもしれない』と言われていたので、最後までフルプッシュしました」という渾身の走りを見せ、それが勝利に結びついた。「今後も勝利数を増やしたい。25勝、30勝と伸ばしていけるように努力します」。

相棒のクインタレッリは、GT500の最多王座獲得ドライバー(通算4回、松田とのコンビでは2回)。こちらも「僕は早く5回目を獲りたい。今日はタイヤを含めたチームの総合力の勝利」と今後への意欲を見せる。マシン的にはライバルとも拮抗した状態であることを両ドライバーは語っているが、激しいタイヤ戦争のなか、再びアドバンテージを発揮し始めた感もあるミシュランとともに、2014、15年の王者陣営ニスモが今季の主役に躍り出るかもしれない、そんな雰囲気を醸し出した今季初優勝であった。

2位は#39 LC500。今回、WEC参戦の小林可夢偉に代わってGT500デビューレースを戦った坪井(中盤スティント担当)は見事な働きだった。コンビを組んだGT500元王者にしてF1優勝経験者のヘイキ・コバライネンも「彼は素晴らしい仕事をしたね。ミスもなく、安定して走れていた」と、坪井の好走を褒めている。

坪井自身も「昨日は(霧による走行時間短縮で)3周しか乗れないなど、準備不足ななかでトップ争いをするという重大な責任までありましたが、自分なりにはいい走りができたと思います。ヘイキさん(コバライネン)にいろいろ教えられた通りにできました」と、レース後は充実の表情を見せた。次戦から坪井は主戦場のGT300クラスに戻るが、将来が楽しみな逸材(5月21日で23歳)が輝きを放ったGT500デビュー戦だった。

ポール発進の#38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路&石浦宏明/BS)は3位。4~5位には#36 au TOM'S LC500(J. ロシター&関口雄飛/BS)、#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也&F.ローゼンクヴィスト/BS)が続いた。6位は日産勢2番手となる#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹&J. マーデンボロー/BS)、7位に#1 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N. キャシディ/BS)。

ホンダ勢では8位の#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀&伊沢拓也/BS)が最上位だった。元F1王者のジェンソン・バトンが乗る開幕戦2位の#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴&J. バトン/BS)は今回9位。

SUPER GTの5月は過密日程で、実質“中1週”の間隔で第3戦がある。次なる舞台は鈴鹿サーキット、鈴鹿では久々の300km戦としての催行だ。マシン的にはホンダ1勝、日産1勝、タイヤ的にはブリヂストン1勝、ミシュラン1勝と来て、今度はどんな戦況が展開されるのか。鈴鹿GT300kmレースは5月19~20日に開催される。
《遠藤俊幸》

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