JR東海が新幹線の電力ケーブル交換を機械化…保守用車の導入で手作業の危険性を回避

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ケーブル切断撤去車と撤去ケーブル運搬車のイメージ。2両は1組で走り、ケーブルを切断・撤去しながら運搬する。
  • ケーブル切断撤去車と撤去ケーブル運搬車のイメージ。2両は1組で走り、ケーブルを切断・撤去しながら運搬する。
  • ケーブルの敷設作業に使う「ケーブル延線車」のイメージ。安全に線路脇の管路へケーブルを収めていく。
  • 500mlのペットボトルと大きさを比較した電力ケーブルのイメージ。1mあたり27kgほどもあることから、人手による作業には危険が孕んでいた。
  • 今回、ケーブルの交換を行なう区間の概要。交換するケーブルの総延長は27.6kmほどになる。
JR東海は4月19日、東海道新幹線の電力ケーブル交換に保守用車を導入すると発表した。

東海道新幹線東京~新大阪間は、電力周波数帯(東日本50Hz、西日本60Hz)が跨っているが、新幹線車両は60Hzのみに対応している。

そのため、富士川以東の区間では、電力会社から受けた50Hzの電気を周波数変換変電所で60Hzに変換。これを線路脇の管路内にある電力ケーブルなどを通して、沿線の変電所へ送電している。

電力ケーブルは老朽化することから、一定の時期に交換が必要となるが、重量があるため、現在の手作業による交換には危険が伴なっていた。

そこで、ケーブルの切断・撤去作業における持上げ・切断・運搬、敷設作業における運搬・敷設作業を機械化することになった。

機械化に際して導入される保守用車は、走行しながら自動的にケーブルを切断する「ケーブル切断撤去車」と、切断されたケーブルを積み込みながら走行する「撤去ケーブル運搬車」、走行しながら管路内にケーブルを安全に敷設する「ケーブル延線車」の3つで、ケーブル切断撤去車と撤去ケーブル運搬車は連結して走行する。

これら保守用車の製造費用は2億5000万円程度で、手始めとして、2023年9月までに完了する予定となっている、綱島周波数変換変電所(横浜市港北区)と大崎変電所(東京都品川区)の間約13.8kmで、2回線分のケーブル交換に使用される。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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