世界最大の新車市場、中国における高級車の2018年第1四半期(1~3月)の販売結果が出そろった。メルセデスベンツがアウディを抑えて、首位に立っている。
メルセデスベンツ(スマートを含む)の2018年第1四半期中国実績は、過去最高の16万9932台。前年同期比は17.2%増と2桁増を達成する。『Sクラス』やSUVを中心に、販売が好調。メルセデスベンツの販売の3分の2は、中国現地生産車が占める。
アウディは第1四半期、中国で15万4300台を売り上げ、前年同期比は41.9%増と大きく増加。これは、アウディの親会社のフォルクスワーゲングループが、中国合弁の上海汽車との間でも、アウディ車の販売契約を締結。これに、従来からの合弁パートナーの第一汽車が反発。2017年上半期(1~6月)の新車販売が落ち込んだ反動増。そんな中、第1四半期は『A4』が、前年同期比99.2%増のおよそ3万7400台と牽引役を果たす。
BMWグループ(MINIを含む)は第1四半期、中国で15万2942台を販売。前年同期比は7.1%増だった。BMW『5シリーズ』など、セダン系のロングホイールベース車と、SUVが販売の中心。
2017年の中国高級車販売は、メルセデスベンツが前年比29%増の61万0965台。アウディの59万7866台を抑えて、初の首位に立っている。