PSAグループのDSブランドは、フランス・ヴェルサイユのDSパフォーマンスファクトリーにおいて、新型フォーミュラEマシン、『E-TENSE FE 19』の初走行テストを行った。
2018年12月に開幕する第5シーズンのフォーミュラEに向けて、DSが開発したニューマシンがE-TENSE FE 19。従来マシンに対して、リアウイングを廃止。シャシーは大幅に改良されており、エアロダイナミクス性能も向上させた。
新しいバッテリーと新開発タイヤ、ドライバーの頭部を保護する「ハロ」コックピットも採用。新型モーター「DS E-MOTOR 19」は、最大出力340hpを発生。これにより、0~100km.h加速2.8秒、最高速230km/hの性能を発揮する。
バッテリーは蓄電容量が54kWhと大容量化。これにより、レース途中でのマシンの交換が不要になった。また、最適化されたエネルギー回生システムを組み込む。トランスミッション、リアサスペンション、冷却システム、ブレーキシステムなどもアップデート。
初テストを終えて、DSパフォーマンスのXavier Mestelan-Pinonディレクターは、「新型マシンが走行したのは今回が初めて。チームの技術スタッフにとってはうれしい瞬間であり、決して忘れることはないだろう」と述べている。