【SUPER GT 岡山テスト】初日のトップタイムはレクサスLC500の大嶋和也がマーク…塚越&小暮NSXが2番手

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GT500クラス初日トップタイムの#6 レクサスLC500。
  • GT500クラス初日トップタイムの#6 レクサスLC500。
  • GT500のレクサス勢。
  • GT500クラス初日2位タイムの#17 ホンダNSX。
  • GT500クラス初日3位タイムの#38 レクサスLC500。
  • GT500クラス初日6位タイムの#100 ホンダNSX。
  • GT500クラス初日8位タイムの#1 レクサスLC500。
  • GT500クラス初日9位タイムの#23 日産GT-R。
  • GT500クラス初日14位タイムの#39 レクサスLC500。

17日、SUPER GTシリーズの今季第1回公式合同テストが岡山国際サーキットで始まった。開幕地でもある同サーキットでのテスト初日、GT500クラスの午前午後総合トップタイムはレクサスLC500の大嶋和也がマーク、2位には塚越広大&小暮卓史のホンダNSXが続いている。

3週間後には今季開幕戦の開催を迎える岡山国際サーキット。このオフ、これまでにも岡山を含む各地で各陣営がテストをしてきているが、この公式合同テストは開幕戦の前哨戦的な性格も有する大切な週末である。

岡山国際サーキットのファン感謝デーも併催するテストに、GT500クラスは15台、GT300クラスは29台が参集。テストらしい、地色が目立つ出で立ちのマシンも散見されるなか、初日の走行セッションは午前午後とも約2時間、午後の最後にはクラス別の占有走行時間帯も組まれるスケジュールで始まった。路面コンディションはドライ。

いわゆる“17年規定車”にGT500クラスのマシンがスイッチされた昨季、強さを見せたのはレクサス勢だった。レクサスLC500は開幕戦岡山の1-2-3-4-5-6フィニッシュから、一気に4連勝。成績連動のウエイトハンデ制があるなどするため、シーズン後半は勝ち星こそ伸びなくなったが、8戦5勝、そして2勝した平川亮&ニック・キャシディがチャンピオンに輝いている。

そして今年の“初戦”も、あくまでもテストであることは言わずもがなではありつつ、昨季の基本構図が引き継がれたかのような印象のタイムシートとなった。初日の午前午後総合ベストタイムで、レクサス勢は1-3-4-5位と上位を占めた。

トップタイムは#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/タイヤはブリヂストン=BS)。今回は今季の新相棒であるフェリックス・ローゼンクヴィストがフォーミュラE参戦のため欠場、大嶋ひとりでのテスト参加だ。午後の自身最終周に記録したトップタイムは1分18秒017で、2位以下をコンマ2秒以上離した。1周が短い岡山では、僅差とはいえない差かもしれない。NSXが2位であること等も含めて考えると、レクサス勢が、というよりは#6 陣営と大嶋が先制した、そうも考えられる“リザルト”か。

#6 陣営と大嶋は過去2年、シリーズ2位、3位とタイトルを寸前で取り逃がしてきた。だが、王座獲得に向けての陣営全体としての力量充実は着々と進んできており、それを証明するトップタイムといえよう。大嶋も、様々な“状況”が他陣営にあることは承知しつつ、「最初の公式テスト初日にトップタイムをマークでき、いい流れでシーズンに臨むことができますね」との談話を残している。昨年同陣営からスーパーフォーミュラに初参戦してシリーズ3位となったローゼンクヴィストという“強力新人”も得た今季、悲願達成に期待がかかる。

レクサス勢に割って入る格好で2位のタイムをマークしたのは#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大&小暮卓史/BS)だった。3~5位にはレクサス勢が#38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路&石浦宏明/BS)、#36 au TOM'S LC500(中嶋一貴&関口雄飛/BS)、#19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資&山下健太/ヨコハマ=YH)の順で並んでいる。

6位にはこれも注目の大型新人、レギュラー参戦は初めてになる元F1王者ジェンソン・バトンが乗り組む#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴&J. バトン/BS)。7位は日産勢最上位の#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹&J. マーデンボロー/BS)、日産の旗艦といえる#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R. クインタレッリ/ミシュラン=MI)は9位だった。

昨季王者の#1 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N. キャシディ/BS)は8位のタイム。ドライバー面に特に注目要素が多い今季のGT500、バトン同様にレギュラー参戦は初の小林可夢偉が加わった一昨年の王者陣営#39 DENSO KOBELCO SARD LC500(H. コバライネン&小林可夢偉/BS)は初日14位タイムとなっている。

GT300クラスのトップタイムは一昨年の王者陣営、#25 HOPPY 86 MC(松井孝允&坪井翔&/YH)が記録した1分25秒328。これに#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(R. ライアン&富田竜一郎&篠原拓朗/ダンロップ=DL)が0.221秒差で続き、3番手はロータス・エヴォーラMCの#2 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂&加藤寛規/YH)だった。「MC」、マザーシャシー使用マシンが1-3となっている。

今年もGT300クラスは多くの車種による絢爛豪華な戦いになるが、そのなかでも注目度の高い存在である新規参戦マシン、「NSX GT3」勢では#34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍&大津弘樹/YH)の17位がこの日の最高順位だった。

岡山公式合同テストは明日(18日)まで開催される。2日目も午前と午後、約2時間ずつの走行セッションが実施される予定だ。

《遠藤俊幸》

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