京阪電気鉄道(京阪)は、2月24日から国内初の試みとして、2次元レーザーレーダーを用いた新しい踏切障害物検知装置の実証試験を開始する。
レーザーレーダーは、障害物に向けてレーザー光を照射して、その反射光や散乱光から距離を測定する装置で、自動車では前車追従システムなどに用いられている。
今回、実証試験で使われる踏切障害物検知装置は、レーザーレーダーの特性を応用したもので、東京都港区に本社を置く大同信号が開発した。
踏切道内の水平面のみを検知する既存の検知装置とは異なり、踏切出入口の垂直方向も検知し、踏切道の上部に侵入した障害物にも対応できるため、実質的には3次元検知と同等の機能を実現しているという。
試験期間は半年間で、京阪本線丹波橋駅最寄りの丹波橋通踏切道(京都市伏見区)で、既存の検知装置も稼働させながら実施する。
京阪では「本装置を導入するとともに、引き続き踏切道を通行される方に向けた踏切支障報知装置の非常ボタン操作のご協力喚起することで、踏切道のさらなる安全性向上を図ってまいります」としている。