資料を通じ交通の歴史と文化を残したい…京都鉄道博物館の運営財団が交通資料アーカイブを立ち上げへ

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交通資料調査センターの川端英登センター長と収集された資料。現在、写真資料が優先的にデジタル化されているが、切符などの資料も膨大にストックされており、それらはほとんどが個人からの寄贈によるものだという。センターでは、現在、資料の寄贈のみ受け付けており、資料の公開は12月1日から事前予約制で開始する予定。
  • 交通資料調査センターの川端英登センター長と収集された資料。現在、写真資料が優先的にデジタル化されているが、切符などの資料も膨大にストックされており、それらはほとんどが個人からの寄贈によるものだという。センターでは、現在、資料の寄贈のみ受け付けており、資料の公開は12月1日から事前予約制で開始する予定。
京都市下京区の京都鉄道博物館を運営している公益財団法人交通文化振興財団は、交通関係の歴史的資料を公開するデジタルカーカイブを立ち上げるためのインターネット募金(クラウドファンディング)を、10月23日から実施している。

交通文化振興財団は1970年に設立され、かつて東京都の交通博物館や大阪市の交通科学博物館を受託運営していたが、両館が閉館されたことに伴ない、交通関係の歴史的な資料を体系的に収集・調査・保存する組織が消えてしまったという。それに代わる組織として、今年4月1日、財団内に交通資料調査センター(大阪市淀川区)が立ち上がった。

同センターでは現在、写真資料のデジタル化を進めており、その数はおよそ1万点に上っている。デジタル化されていないものも5万点以上あり、将来は写真以外の資料もデジタル化の視野に入れている。

財団では、これらの膨大かつ貴重な資料を広く公開する手段を模索してきたが、諸般の手続きや権利関係の問題などで、自主事業の範囲で効果的に行なうことが困難であるとして、アーカイブシステムを構築し、広く、インターネット上で公開していくこととした。

目標金額は400万円で、支援の申込みは、クラウドファンディングサイトの「Ready for」で12月22日まで受け付けている。

このアーカイブシステムは「地域の発展の成り立ちを知るきっかけ作りや、思い出を振り返るような使い方、また趣味に更なる彩りを加えて人生を豊かにするなど、交通文化の醸成に寄与していくための一歩」と位置づけてられており、クラウンドファンディングが成立した暁には、写真以外の資料も公開し、学術目的から一般的な趣味まで幅広く利用してもらいたいとしている。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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