トヨタ社長「このタクシーで東京の街から日本の風景を変えたい」…22年ぶりにタクシーをモデルチェンジ

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出発式でテープカットをする(左から)トヨタ自動車の佐藤康彦専務役員、全国はイヤー・タクシー連合会の川鍋一朗会長、石井啓一国土交通大臣、豊田章男社長、国土交通省自動車局の奥田哲也局長
  • 出発式でテープカットをする(左から)トヨタ自動車の佐藤康彦専務役員、全国はイヤー・タクシー連合会の川鍋一朗会長、石井啓一国土交通大臣、豊田章男社長、国土交通省自動車局の奥田哲也局長
  • トヨタ自動車の豊田章男社長
  • 全国ハイヤー・タクシー連合会の川鍋一朗会長(左)と豊田章男社長
トヨタ自動車は10月23日、新型のタクシー専用車『ジャパンタクシー』を発売、その出発式を東京・青海のメガウェブで開催した。当初は東京・丸の内での開催予定だったが、台風の影響で会場が変更になった。

ジャパンタクシーは実に22年ぶりの新型タクシー車両で、これまでのセダン型からワゴン型になったのが特徴だ。低床フラットにし、大開口のリア電動スライドドアにするなど、高齢者や車いすの使用者、大柄な外国人などでも快適に乗降できるようにした。車体の色についても、古くから日本を象徴する色とされる深い藍色をメインカラーにし、一目でタクシーと認識でき、かつ街並みを美しく統一することを目指した。

豊田章男社長は「トヨタという会社にとっても、私個人にとってもタクシーは非常に大きな存在なんです。実は私の小学生時代の夢はタクシードライバーになることだったんです。3年後の東京オリンピックに向け、このタクシーで東京の街から日本の風景を変えていきたい」と述べた。

現在、日本のタクシー車両はトヨタが約8割を占めている状況で、各事業者は順次、この車両に入れ替えていく見通しだ。全国ハイヤー・タクシー連合会の川鍋一朗会長(日本交通会長)も「東京オリンピックの時には1万台、3台に1台導入して、世界のお客さまをお迎えし、日本のタクシーがやはり世界一であること示したい」と話し、LPGハイブリッド車にしてくれたことに感激していた。

「やはり車というのは自動車メーカーだけではつくれないんです。ガソリンスタンド、水素ステーション、電気ステーションなどのインフラがあって初めて車は道を走ることができます。そういう意味で長年LPGステーションをやってきたインフラが日本にある分けなので、それを強みとして活用するのが日本の道に合っているのではないかと思う」と豊田社長は話す。もちろんその裏には日本一の企業として、LPGステーションを営む業者が事業を続けていけるようにするという狙いもある。

その豊田社長によると、今回のタクシーでは特に安全第一で開発を行ったそうだ。衝突回避支援パッケージ「トヨタ セーフティ センスC」を全車に標準装備したのもその1つだ。「ハザードランプのスイッチについてもハンドルについてして、ハンドルから手を離さずにハザードランプを点けることができます。これも安全第一と考えていることだと思います」

こう話す豊田社長はタクシー業界に1つの注文を付けた。「タクシーに乗って一番困るのは降りる寸前にメーターが上がることなんです。それにものすごくガッカリする。その先で止めてほしいと言った瞬間にメーターを倒してほしい。そして気持ちよくついて、お客さまも気持ちよくおつり要らないよと言えるような、お互いがありがとうと言える関係をオリンピックまでの間につくり上げられるといいと、私個人として思っている」

価格は「和(なごみ)」が327万7800円で、「匠(たくみ)」が349万9200円。月間の販売目標は1000台。累計52万台以上を販売した従来のタクシー専用車は生産を終了する。
《山田清志》

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