【フランクフルトモーターショー2017】デンソー、未来のモビリティに3分野の提案

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9月13日に開催されたデンソーのプレスカンファレンス
  • 9月13日に開催されたデンソーのプレスカンファレンス
  • プレスカンファレンスで挨拶するデンソー・インターナショナル・ヨーロッパ社長の臼井定広氏
  • 会場にはデンソーが展開する主要パーツが一望できるモックカーが展示された
  • コックピットに見立てたディスプレイで、ドライバーモニターや電子ミラーに至るデンソーの電子技術を披露
  • モックカーのリアへ回ると超音波センサーやミリ波レーダーなどのセンサー類が並ぶ
  • モックカーに搭載されたデンソーの車載パーツ類
  • ブース内ではデンソー・ヨーロッパが生産する製品群を展示
  • デンソーならではの強みとなっているエアコンも欧州で生産している
デンソーはフランクフルトモーターショーに出展し、9月13日のプレスデーにおいてプレス向けカンファレンスを開催。そこではデンソーがこれまでサプライヤーとして関わってきた実績が語られ、ライバルがひしめく欧州でのシェア拡大に向けて、デンソーの意気込みを示した。

プレスカンファレンスではデンソー・インターナショナル・ヨーロッパ社長の臼井定広氏が登壇。デンソーはより良い未来のモビリティ社会に提供すべき注力技術分野として掲げる、「DENSO Automated Driving」「DENSO Efficient Driving」「DENSO Connected Driving」の3つを「Core Technologies for Future Mobility」と名付けて積極的に技術開発を進めているとし、この3分野の目指す方向性や欧州における開発状況について説明した。

ここでまず明らかにされたのは、67年も前にデンソーが50台もの電気自動車を販売していたことだ。当時の日本はガソリンが不足しており、電気自動車はその解決策としてデンソーが世に提案したものだった。また、デンソーは1969年に車載アプリケーション用の最初のICを開発。20年前には車両用レーザーレーダーを商用車に取り付けるために供給するなど、自動運転の重要な技術となるものを念頭にスタートしたという。つまり、デンソーは現在進行している新分野でのパイオニアでもあったというわけだ。

デンソーはグローバリゼーションに対する積極姿勢も示した。1970年には欧州で最初の海外拠点をシュトゥットガルトに開設。そして1977年にはオランダにDENSO Europeを設立し、今では38カ国約200事業所を展開するまでになった。そこでは高度な技術と献身的な職人技によって社会に貢献するデンソーの基本姿勢が貫かれていると説明。さらに自動車メーカーとの長年に渡る協業を通して、スマートモビリティの実現についても新たな可能性を提供してきた実績についても解説した。

そして、デンソーは2017年のスローガンとして、業界の大きな変化に古いものと新しいものを組み合わせてアプローチしていく。自動車メーカーや社会の中核となる価値を提供するために、先進技術と専門職技能の精神に則って引き続き強化していくとした。

デンソー広報部ブランド推進室の國冨清一郎氏は「欧州サプライヤー勢の牙城を崩すのは容易ではない」としながらも、「デンソーの強みは、熱交換機能を含めたトータル制御が一括して制御できる技術を持っていること」と話す。つまり、燃費を落とさず環境や快適性能を高めるエアコン技術を持っているのはデンソーだけで、これによって走りを犠牲にすることなく制御できることにつながるのだ。「運転をしなくても済む自動運転の時代が訪れても、快適な空間を維持することは極めて重要になっていく。弊社はそこで大きな強みを発揮できる」とも語った。

デンソーのブースはサプライヤーが集まる6号館の1階。正面にはこれまでデンソーが取り組んできた、幅広い分野の製品を搭載したモックカーを展示。通常では表に出てこない車載パーツの数々を見ることができる。さらに、「DENSO Automated Driving」「DENSO Efficient Driving」「DENSO Connected Driving」の3分野に焦点を当てた製品群や技術を展示。強力なライバルがひしめく欧州での存在をアピールしていた。
《会田肇》

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