「激動の時代に自動車サイバーセキュリティの公益性を」…WHITE MOTION 蔵本社長

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WHITE MOTIONの蔵本雄一社長
  • WHITE MOTIONの蔵本雄一社長
  • ローラン・ピック駐日フランス大使
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  • セレモニーでは、経済産業省のサイバーセキュリティ・情報化審議官 伊東寛氏も祝辞を述べた
  • White Motion
9月6日、カルソニックカンセイと仏Quarkslab社によって設立された、WHITE MOTIONはフランス大使公邸において設立セレモニーを開催した。

WHITE MOTIONは今年7月18日に設立。自動車分野のセキュリティーに特化した合同会社で、車両の脆弱性を分析する脅威分析、セキュリティ対策製品の提供、セキュリティ分野のエンジニアの育成などを行う。自動運転の開発やコネクテッドカーの普及が進むにあたり、ハッキング等の脅威は自動車にも及んでいる。

Quarkslab社と共同設立に至ったきっかけについて、WHITE MOTION会長 兼 カルソニックカンセイ 常務執行役員・電子事業部長の石橋誠氏は「IT化の進む自動車業界において、部品メーカーもサイバーセキュリティの分野に注力すべきと考え、数年前から取り組みを始めた。当初は各国の会社と交渉をしていたが、沖縄のサイバーセキュリティサミット出展の際、フランス政府から紹介され、Quarkslab社と話を進めることになった」という。

カルソニックカンセイは、約80年の歴史を持ち、グローバルで 2万1987人の従業員を抱える老舗サプライヤーだ(2016年3月末現在)。うち、1000人程度が研究開発に従事している。一方、Quarkslab社は2011年に発足したセキュリティベンダー。パリに拠点を置き、高度なサイバー攻撃を防ぐセキュリティ製品・サービスを、交通、IT業界の顧客へ提供している。

登壇したローラン・ピック駐日フランス大使は、「近年、自動車業界では技術の進化により最先端の製品やサービスが提供されているが、イノベーションが起これば新たなリスクや脅威が生まれることにもなり、現在はやはりセキュリティの部分が課題。WHITE MOTIONは、カルソニックカンセイの長年に渡る経験と実績に加え、Quarkslab社のサイバーセキュリティのノウハウによって裏打ちされており、安心かつ安全なコネクテッドカーの開発を行うパイオニアになっていくだろう。日仏間の技術的な互換関係の証であり、そのシナジに期待したい」と述べた。

また、日本マイクロソフト社出身の蔵本雄一社長は「急激な変化を遂げているこの時代は、自動車メーカーだけ、ITの会社だけ、ジャーナリストだけということではなくて、全体で力を合わせないと乗り越えられないと考えている。WHITE MOTIONのWHITEは、Black Box(=Secret)に対し、White Box(=Open)であることを意味しているが、一番大切にしたいのは公益性。商材として車両の脅威分析、エンジニアのトレーニング、セキュリティ製品の開発を行っていくが、これらを独占するというような考えはなく、僕らの持っているナレッジや製品を皆さんに使っていただきたいと思っている。そして皆で、安全なものづくり、日仏のものづくりのレベルを一緒に高めて行けたら」と語った。
《吉田 瑶子》

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