トヨタ C-HR に簡単装着可能、FOCAL スピーカーをテスト! 聴き心地は?

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FOCAL・ES 165 K
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  • FOCAL・トヨタ車種別専用キット・IS 165 TOY
  • トヨタ・C-HR
  • 「トヨタ・C-HR」の純正スピーカー
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  • FOCAL・ES 165 K
  • 「トヨタ・C-HR」のトゥイーターの取り付け位置
  • 「トヨタ・C-HR」のミッドウーファーの取り付け位置

「FOCAL」という、世界的な高級スピーカーメーカーをご存知だろうか。フランス発のこの実力ブランドは、ホームおよびカーオーディオにおいて豊富な製品ラインナップを誇っていて、超高級品から入門モデルに至るまでそれぞれが、世界中のファンからの、厚い支持を受けている。

そんな人気ブランド「FOCAL」の、カーオーディオ製品に特化したショールーム兼ショップである『FOCAL PLUG & PLAY STORE』(千葉県木更津市)にて、興味深いテストを実行できた。昨年末に発売され、売れ行き好調な人気コンパクトクロスオーバーSUV、トヨタ『C-HR』の純正スピーカーから、「FOCAL」のトヨタ車専用スピーカー、および、上級スピーカー『K2パワーシリーズ』への換装を行い、聴き比べを行う機会を得た。

果たして「FOCAL」によって、「トヨタ・C-HR」のオーディオリスニングにはいかなる変化が起きるのか……。詳細にリポートしていく。

■まずはトヨタC-HRの純正スピーカーの音を確認。

最初に、トヨタC-HRの純正スピーカーの音をチェックした。テスト車両には、AV一体型ナビゲーションがオーディオメインユニットとして搭載されていて、それにてCDを再生し試聴した。

なお、トヨタC-HRの純正フロントスピーカーは、ドアに装着された16.5cmクラスのミッドウーファーと、ダッシュボードの左右に埋め込まれたトゥイーターで構成される2ウェイセパレートタイプだ。ごくごく標準的な仕様である。

テスト音源を流してのファーストインプレッションは、“可もなく不可もなく”といったところだろうか。正直、それほど“悪い”という印象ではなかった。

スピーカーを換装するときに確認してわかったことだが、トヨタC-HRのドア内部は、音響的なコンディションは比較的に良好そうだ。いわゆる“サービスホール”と呼ばれるメンテナンス用の“穴”が開けられていないので、スピーカーの裏側から発せられる音の表側への回り込みが少ない。トヨタC-HRのドアは、オーディオ向きである、といって良さそうだ。

とはいえ、純正スピーカーに多くを望むのは酷だ。昨今のクルマにとっては“低燃費”であることも重要な性能のうちの1つであるので、スピーカーについても軽量化が進められている傾向がうかがえる。さらにいえば、そもそもスピーカーにかけられるコストにも限度があるだろう。純正スピーカーには良い音を期待しづらい状況が、さらに強まりつつあると言っていい。

さて、それに対して「FOCAL」スピーカーはどれほどのポテンシャルを示してくれるのだろうか……。

■取り付け工賃も至って明瞭。事前予約をしておけば、2時間で「FOCAL」サウンドを手にできる。

それでは、「FOCAL」スピーカーのインプレッション・リポートをお伝えしていこう。まずは『トヨタ車種別専用キット・IS 165 TOY』の音についてお伝えしていく。

ちなみに当製品は、C-HR以外にも以下のトヨタ車に装着可能だ。『86』(スバル『BRZ』も共通)、『クラウン(アスリート/ロイヤル)』、『ハリアー』、そして『アルファード』、『ヴェルファイア』ではリアスピーカーとして使用できる(グレードによってはトゥイーター取り付けに加工が必要な場合もある。対応年式等はHPにて要確認)。

そして気になる価格は、というと……。

まず製品価格は取り付けパーツも含み4万円(税抜)だ。そして、取り付け費用は1万6000円(調整費込み。税抜)。合計で5万6000円。以上だ。

なお、『FOCAL PLUG & PLAY STORE』における取り付け工賃はすべて、「8000円/1時間」と定められている。取り付け時間はメニューによってあらかじめ算出されていて(『IS 165 TOY』では、取り付けに要する時間は2時間と設定されている)、予約した時間にクルマを預ければ、最初に定められた時間内に作業は終了する。会計も納期もいたって明瞭だ。

ちなみに『FOCAL PLUG & PLAY STORE』の目と鼻の先には、大型ショッピングモール「三井アウトレットパーク 木更津」がある(第1駐車場からは100m)。さらには遊園地「木更津かんらんしゃパーク KISARAPIA」(約150m)もあるので、待ち時間を退屈することはないはずだ。

かくして取り付けは完了し(トゥイーターもミッドウーファーも、純正位置にスマートに収められている)、いよいよそのサウンドを確認できる時間帯が訪れた。

一聴して印象的だったのは、クリアさだ。各楽器の音がしっかりと分離し、サウンドステージの見晴らし、見通しが良くなっている。1音1音の輪郭もシャープだ。

また、低音の密度感が上がっていることも感じ取れた。音が太くなり、弾力感も増している。結果、音楽のノリが良くなっている。

そして何より、耳当たりの心地よさはさすが「FOCAL」。エントリーグレードスピーカーでありながら、良さを十二分に満喫することができた。

■世界中のファンに支持されている『FOCAL・K2パワーシリーズ』。そのサウンドは……。

続いては、「FOCAL」の人気上級スピーカーシリーズ『K2パワーシリーズ』の『ES 165 K』への換装テストを実施した。当機はシリーズの中に3機種用意されている16.5cm2ウェイスピーカーのうちの、もっともリーズナブルなモデルである。税抜価格は7万5000円。上級スピーカーとはいいつつも、現実的な価格帯に収まっている。

なお当機車種については今のところ、トヨタ車用専用キットは製品化されていないので、取り付けスペーサー兼音響パーツである、”インナーバッフル”が準備されている。価格は2万円(左右セット、税抜)、そして、取り付け費は『IS 165 TOY』と同じく1万6000円(調整費込み、税抜)、つまり取り付け時間の目安も同じく2時間だ。費用は以上ですべてだ。こちらも明瞭会計であることは同様だ。

取り付けの様子をうかがいながら製品を観察したのだが、見た目にも高級感が十分くみ取れる。振動板素材は、“しなやかな音色”を放つという「FOCAL」伝統のアラミドコーン。フレームや磁気回路部にはしっかり感があり、全体的に仕上がりが美しく気品がある。緻密な音がしそうな雰囲気が、そこかしこから感じ取れた。

作業は規定の時間内で滞りなく終了し、テストトラックを流し始めると……。

イントロを聴いた瞬間に、唸らされた。耳当たりがとにもかくにも心地良い。響きがリッチで、まさしくしなやか。音の粒がきめ細やかで、スムーズさも際立っている。

低音の密度感もさらに向上している。量感も増し、濃厚だ。低音が豊かに響くので、それを土台として中音、高音の倍音が濃密に折り重なり、コクも出てきた。

反応も速くなっている。音が瞬時に立ち上がるので、リズムのキレ味もいい。結果、音楽がより生き生きと快活に展開されている。完成度が高い。

しかしながら、ここまでのサウンドクオリティが確保されていながらも、インテリアの見た目は純正のままだ。特別な改造は行われていない。当機においても、トゥイーターも純正位置に収められている。後付け感を嫌う向きには、なんともうれしい。

今回それぞれの音を聴いて、「FOCAL」の底力を再認識した。「FOCAL」で音楽を鳴らすと、音楽の癒し効果がブーストされる。世界中にファンがいるのも納得できる。

「トヨタ・C-HR」のオーナーで、愛車のオーディオシステムの音質を今よりもっと良くしたいと思っている方は、「FOCAL」に注目する価値は大きい。『FOCAL PLUG & PLAY STORE』まで足を伸ばせるところにお住まいならば、まずは音を聴きに行ってみてはいかがだろうか。新たな発見があることは、間違いない。

《太田祥三》

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