【MotoGP 第8戦オランダ】Moto2は中上貴晶が3位表彰台、Moto3は鈴木竜生が8位…ドイツGPへ向け好調

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Moto2 中上貴晶選手。
  • Moto2 中上貴晶選手。
  • Moto2 中上貴晶選手。
  • Moto3 鈴木竜生選手。
  • Moto2 中上貴晶選手。
  • Moto2 中上貴晶選手。
  • Moto2 中上貴晶選手。
  • Moto2 中上貴晶選手。

TTアッセンでおこなわれた MotoGP第8戦オランダGP。Moto2とMoto3クラスでは中上貴晶選手(IDEMITSU Honda Team Asia)と鈴木竜生選手(SIC58 Squadra Corse)が健闘し、次戦ドイツGPへの期待が高まってきた。

まずMoto2クラスは、中上貴晶が公式予選で2番手タイムをマークし、好調なまま決勝レースへ。9周目にトップに立つと、いまポイントリーダーに立っているフランコ・モルビデリと抜きつ抜かれつのデッドヒート。20周目までトップを走った。

そのままモルビデリ、ルティ、パシーニ、オリベイラ、A.マルケスら6人でトップグループを形成し、レース終盤にモルビデリとルティが抜け出す展開。中上は、パシーニ、オリベイラとのし烈な3番手争いを制し、開幕戦以来の3位表彰台を獲得した。

最終シケインでは中上とバトルとなったパシー二が、シケインをショートカット。中上より先にチェッカーを受けたものの4位降格となり、中上の3位が確定した。

「難しいレースでした。今日は序盤からいい位置にいたし、最後まで表彰台争い、優勝争いに加われました。今日のレースは、ペースとしてはあまり速くありませんでした。それは、みんながタイヤライフを考えていたためで、自分もタイヤのマネジメントに気を遣って走っていました」(中上選手)

「混戦の中で様子を見ようと思ったのですが、最近、巻き込まれたり、ぶつけられたりといった不運なアクシデントが続いていたこともあり、レース中盤は積極的に前に出ることにしました。最後はトップグループの5台による激しい戦いになり、5番手までポジションを下げましたが、最終的に3位でフィニッシュできました。ヨーロッパラウンドに入ってから初めての表彰台なので、とてもうれしいです。今の調子を次戦ドイツGPにつなげたいです」(中上選手)

そしてMoto3クラスは、鈴木竜生選手(SIC58 Squadra Corse)がアルゼンチンGPで記録した今季ベストタイの8位。トップグループでのレースを見せてくれ、表彰台へという期待を抱かずにはいられない粘り強い走りだった。

「最終ラップの位置取りがとても重要なサーキットですが、勝負できる位置につけられず8位に終わりました。しかし、全体としての流れは悪くなかったし、また一歩前進できたと思います。この数戦、予選ではトップ10内の常連になっているし、決勝ではトップグループで戦えるようになっています」(鈴木選手)

「毎戦学ぶことは多いし、それを次のレースで活かしたいです。今回は、アルゼンチンと同じ8位ですが、アルゼンチンは第2グループの戦いで得た順位です。今回はトップグループでの8位なので、自己ベストは更新できませんでしたが、内容には満足しています。次戦ドイツGPではトップ5にチャレンジしたいです」(鈴木選手)

調子を上げてきた両選手が、ドイツGPではもっと暴れてくれるに違いない!

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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