【スーパーフォーミュラ】石浦宏明、アシックスの支援も味方に「自身の王座奪還とチームの連続2冠」を狙う

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2年ぶりのスーパーフォーミュラ王座を狙う#2 石浦宏明(セルモインギング)。
  • 2年ぶりのスーパーフォーミュラ王座を狙う#2 石浦宏明(セルモインギング)。
  • 石浦宏明は自身2年ぶりの戴冠と、チームの2年連続2冠を目指す。
  • アシックスステーションストア品川にスーパーフォーミュラのマシン(09~13年型)が展示された。
  • 京急の品川駅ホームにある「アシックスステーションストア品川」。
  • セルモインギングの#1 国本雄資。スタッフの足元には、チームカラーと同じアシックス製ワーキングシューズ。
  • チームスタッフの力が勝敗を左右することもあるのがモータースポーツ。
  • アシックスジャパンは2016年からセルモインギングをサポート中。
  • アシックスジャパンは2016年からセルモインギングをサポート中。

11日から「アシックスステーションストア品川」にて期間限定で始まったスーパーフォーミュラ(SF)のマシン展示。初日のお披露目に来場した石浦宏明が、開幕戦鈴鹿で得た感触と第2戦岡山に向けての意気込み、そして今季の目標について語った。

昨年からアシックスジャパンのサポートを受けてSFを戦っているのが、石浦宏明(#2)と国本雄資(#1)を擁す強豪インギングモータースポーツ(SFのエントラント名は「P.MU/CERUMO・INGING」通称セルモインギング)。チームスタッフはアシックスのシューズやインナーウェアを使用して、緻密さとスピードが要求される作業に臨んでいる。

SFではピット作業時の人数制限規則があるため、タイヤ交換時にはスタッフがマシンのフロントノーズ上を飛び越え、忍者のような動きを披露することもあり、それがひとつの見せ場かつ勝負どころにもなっている。

「自動車レースはチームスポーツですし、チームはドライバーのためにピット作業で0.1秒でも稼ごうと思って練習してくれています」と語る石浦はこの日、実際にチームスタッフが使っているアシックス製のワーキングシューズを履いて、「すごく軽いことにビックリしました」との感想も話した。

「チームスタッフには機敏な動きが求められます。0.1秒の勝負をするなかで(シューズが)滑らない、軽い、ということも、今のセルモインギングのミスなくクイックな作業を支えてくれているんだな、と実感しました」

セルモインギングは近年の充実めざましい陣営だ。2015年に石浦がドライバーズチャンピオンとなり、昨年は国本がドライバーズチャンピオンを獲得、さらにはチーム部門タイトルも手中にして2冠制覇を成し遂げている。

今季開幕戦鈴鹿では国本が予選2位~決勝3位、石浦は予選決勝とも4位という結果だった。好成績だが、最近のセルモインギングにとっては喜べるものでもない。ただ、「もちろん優勝を狙っていましたから悔しかったんですけど、予選では2台ともトップから0.1秒(正確には0.111秒)という僅差でしたし、今年もまたトップを争える、チャンピオン争いができるという自信が深まりました」と、石浦は内容をポジティブに捉える。

「次の第2戦岡山(5月27~28日/2レース制)は僕の得意コースでもあるので、今季初優勝を期待していただいていいと思っています」。2015年5月の岡山戦で石浦が初優勝して以降、石浦はもちろん、セルモインギングとしても岡山はすこぶる好相性なコースだ。15~16年で3大会・計4レースして3勝。この間、国本も岡山でSFシリーズ戦初優勝を決めている(石浦が2勝)。今季もここから一層、調子を上げていきたいところだろう。

そして石浦は、今季の目標をこう語る。

「僕個人としては2015年以来のドライバーズチャンピオン獲得です(チームとしては3年連続の王者輩出になる)。チームは近年いい流れにありますが、同じ道具で戦うレースだけに独走はできません。ハイレベルな戦い(接戦)が続きますので、気を緩めずに戦って、今年もチームタイトルと併せて(2年連続の)ダブルタイトルを狙っていきたいと思います」

充実のチーム力を背景に、自身の奪冠とチームの連続2冠を目指して戦う石浦。その走りに注目が集まるSF第2戦は、5月27~28日に土日個別の2レース制大会として岡山国際サーキットで開催される。

また、その前週(5月20~21日)には大分県のオートポリスで、石浦がLEXUS TEAM ZENT CERUMOから立川祐路(SFではセルモインギングのチーム監督)とのコンビで並行参戦しているSUPER GTの第3戦がある。立川&石浦は第2戦富士で優勝しており、石浦とセルモインギングには今季、SFとSUPER GT/GT500クラスの国内2大カテゴリー完全制覇という期待もかかっている。

《遠藤俊幸》

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