欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは5月3日、2017年第1四半期(1~3月)の世界新車販売の結果を公表した。アウディやセアト、シュコダなどを含めたグループ全体の総販売台数は、249万5053台。前年同期比は0.5%減だった。
249万5053台の内訳は、乗用車が232万7336台。前年同期比は1.1%のマイナスだった。一方、商用車は16万7717台を売り上げ、前年同期比は8.4%増と好調。
第1四半期実績を市場別で見ると、単一国としては最大市場の中国が、88万9608台。前年同期比は6.8%減と、小型車に対する減税の縮小の影響を受ける。中国を含めたアジア太平洋地域は、7.1%減の96万3756台だった。
また北米は、前年同期比5.5%増の21万0269台。このうち米国は13万5436台で、前年同期比は9.2%増と、排ガス問題の影響による落ち込みから回復する。
また西欧は、前年同期比2.2%増の81万8562台。このうち、地元のドイツは、1%減の28万1074台にとどまった。
フォルクスワーゲングループの2016年の世界新車販売は、1031万2400台。前年比は3.8%増と、2年ぶりに前年実績を上回り、トヨタを抜いて世界一に立っている。