ハリウッドで『攻殻機動隊』が実写映画化され、捜査官・少佐役のスカーレット・ヨハンソン、公安9課を率いる荒巻大輔役のビートたけしらに交じって16日、ホンダ『NM4』がレッドカーペット・イベントに登場した。
4月7日に日本公開予定の映画の名は『GHOST IN THE SHELL』(ゴースト・イン・ザ・シェル)。士郎正宗原作、押井守監督のアニメ『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』を、監督ルパード・サンダースが実写で描き切った。
東京・新宿歌舞伎町で行われたイベントに登場したビートたけしは「この作品は原作が日本の漫画だが、今までいろんなものが実写版で撮られて、あまり成功したことがないような気がする。しかし、今回はかなりのレベルで実写版のほうがすごいじゃないかって感じがする」と、評した。
この映像の緊張感を高めるのが、ホンダのNM4だ。ヨハンソンが操るNM4は、サイバーパンクな都市のハイウェイを疾走する姿がよく似合う。「凄まじい戦闘や銃撃戦抜きでは『攻殻機動隊』になり得ない」と語る彼女が演じる少佐の過激さを演出するアイテムとなっている。
市販のNM4は、回りを威圧する大型なフロント部分で、オートバイともスクーターともつかない近未来感を醸し出しているが、映画中でもそのデザインが生かされている。リアのラインは、スーパースポーツっぽくライトにカスタマイズされ、赤いラインのLEDがアクセントになっている。ガソリンタンク部分になるボディ横には日本語で「接続」と表示されたコネクターを装備し、電脳空間につながることを示唆する。さらに、ホンダ・ウイングマークとジェネレータカバーが、白色LEDで浮き上がる。
サンダース監督は映画についてこう語る。「『攻殻機動隊』は本当に私の心をとらえていた。自分にとって適切な次回作が見つかるまで長いあいだ待っていた。11月に日本に予告編を持ってきた反応は素晴らしかった。世界に先駆けて日本に見てもらいたい」。
TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー。