福島交通は、飯坂線(福島市)で運用している7000系電車の第7111+7212編成の引退に伴い、2月21日から25日にかけて同編成の「ラストラン」を実施する。
福島交通の7000系は、1991年にデビューした飯坂線の電車。同線の架線電圧を直流750Vから1500Vに昇圧したのに伴い導入された。東京急行電鉄(東急)で運用されていた7000系16両を購入して改造し、2両編成5本と3両編成2本に組み直した。
導入から25年が経過して老朽化したため、福島交通は東急から1000系電車14両を購入して7000系を置き換えることを決定。2016年10月に最初の5両が搬入され、今年3月中にも営業運転を開始する予定だ。これに伴い、7000系は2019年春までに全車引退する予定。2016年には2両が廃車されている。
福島交通の発表によると、第7111+7212編成は7111+7316+7212号の3両で編成を組んでいたが、中間の7316号が1月13日をもって先に廃車。現在は2両編成で運用されている。ラストランは2月21~25日の計5日間、定期運行の営業列車で運用。このうち2月21~24日は「基本的に日中の運用に組み入れて運行」するとしている。
最終日の2月25日は、桜水5時20分発の飯坂温泉行き列車から運用を開始。その後は福島~飯坂温泉間を往復し、福島10時12分発~桜水10時24分着の列車を最後に運用を終了する予定だ。