【トヨタ C-HR ターボ 試乗】ターボ&4WDなら18インチタイヤの「G-T」…青山尚暉

試乗記 国産車

トヨタ C-HR S-T
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新型『プリウス』と同じプラットフォーム「TNGA」をベースにしたクロスオーバーモデル『C-HR』。発売から1か月で生産台数の8倍にもなる4万8000台もの受注を受けたことからも、その注目度の高さはハンパではない。

無論、そのライバルは2014~16年、3年連続国内SUV販売ナンバーワンのホンダ『ヴェゼル』、そしてクリーンディーゼルで勝負する『CX-3』であり、この先、熾烈な戦いが繰り広げられることは間違いない。

そこで注目すべきCH-Rのユニークポイントのひとつが、パワーユニットと駆動方式の組み合わせ。ハイブリッドはFFのみ、『オーリス』などで採用済みの1.2リットルのダウンサイジングガソリンターボは4WDと組み合わされ、キャラクター分けがしっかりなされているわけだ。

試乗した「S-T」はガソリンターボモデルのベースグレードで、タイヤは17インチ、ハイブリッドに対して車重は30kg増しとなる。JC08モード燃費はオーリス120Tが19.4km/リットルなのに対して、15.4km/リットルとなる。

運転席に乗り込み、ドライビングポジションを決めると、運転感覚は極めて乗用車ライクなもの。着座位置がプリウスより55mm高くても、重心高はプリウス比約30mmの高さだから、たとえプリウスからいきなり乗り換えても走行感覚における違和感は最小限。

出足のパワーフィールは軽やかにして穏やかなもの。しかしいったんスピードに乗ればターボはフラットトルク特性で、エンジンとCVTのマッチングが優れ、より排気量の大きい車に乗っているような感覚が得られる。そしてハイブリッドと比べてエンジンは高回転域の伸びやかさで勝り、よりスポーティなテイストが好ましい。できればパドルシフトを操作し、ガンガン走りたい…そんな印象さえ持てるほどだった(パドルシフトの用意はない)。

NV(ノイズ、バイブレーション)性能を重視したという17インチタイヤを履く乗り心地は、前後して乗ったハイブリッド「G」の18インチタイヤ仕様よりマイルドで、ロードノイズは圧倒的に小さく、TNGA初の組み合わせとなる18インチタイヤ装着車に見られる荒れた路面でビリビリするステアリング&フロア振動もほとんど気にならない。

ちょっと驚いたのが一時停車中の静かさ。てっきりアイドリンクストップしているのかと思いきや、こちらは未採用。つまりアイドリング中のエンジン振動、ノイズが皆無に近いのだ!

とはいえ、個人的にはこのオールロード性能を持つ4WDのダウンサイジングターボモデルでも、上級の「G-T」グレードを薦めたくなる。その理由は4WDによる安定感の高さはもちろんだが、ステアリングを切ったときの回頭のリニア感、自然な操舵フィール、スッキリ感、そして乗り心地のフラット感で18インチタイヤを履くG-Tグレードのほうが優れていると思えるからだ。

こちらの17インチタイヤ装着車だと、より穏やかになる操縦性はともかく、ステアリングを切ったときにちょっと昔のSUVにありがちな“ゴムをねじるような”感覚、違和感が見受けられる。

というわけで、ターボ&4WDのお薦めグレードはG-T。決め手は先進安全装備の充実度にもあり、全車「トヨタセーフティセンスP」を標準装備するものの、安全安心をさらに高めるブラインドスポットモニター(これはぜひともほしい!)、リヤクロストラフィックアラートは上級G系グレード(ハイブリッドのG、ガソリンターボのG-T)にしか用意されていないからである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★
ペットフレンドリー度:★★★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車専門誌の編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に寄稿。自作測定器による1車30項目以上におよぶパッケージングデータは膨大。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がけ、犬との快適・安心自動車生活を提案するドッグライフプロデューサーの活動も行っている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ムック本「愛犬と乗るクルマ」(交通タイムス社刊)好評発売中。
《青山尚暉》

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