東京ビッグサイトで開幕した「東京インターナショナル・ギフト・ショー春2017」(8~10日)にはさまざまなアイデア商品が並んでいた。そんななか、電源や電池が不要のスマホ用スピーカーを展示したのが音流(本社・東京都渋谷区)だ。商品名は「サウンド・ブースター」。
なんでもスピーカーの間にあるスマホスタンドにスマホを置くだけで音が約3倍になり、しかも音がクリアに聞こえる。大きさは高さ60mm、幅202mm、厚さ60mmで、重さは約160g。使用しない時は幅を120mmに縮めることができるので、収納もしやすい。
「これはメガホンの仕組みを利用したもので、メイド・イン・ジャパンの商品です。一見すると、ただのプラスチックの塊にしか見えませんが、音響工学を駆使してつくり、特許も申請中です。社長はこの商品のために、昨年10月に会社をつくったんです」と同製品の販売を担当するJPN(本社・東京都渋谷区)の関係者は説明する。
開発にあたっては、30年以上にわたって音響工学を研究していた小林亙工学博士が全面協力した。内部双曲螺旋ホーンの長さや開口面積など設計条件を最適化することで、スマホスピーカーから出力される音の音量感を向上させているそうだ。
通常、音量感を増幅させると、音の明瞭度は失われてしまうものだが、このサウンド・ブースターはその相反する問題を最適な設計で克服し、クリアな音質を実現している。価格は3500円。アウトドアを楽しむ際にいいアイテムと言えそうだ。