ジェットスター「ビジネス出張サイト」、どう使うか

航空 企業動向
ジェットスター
  • ジェットスター
  • 「Jetstar Business Hub」

8日、ジェットスターが新たに立ち上げたビジネス専用の予約サイト「Jetstar Business Hub」(日本名=ビジネス出張サイト)は、その登録にアクセスが集中し、一時つながりづらくなるなど人気の滑り出しだ。

LCCは欠航となった場合の他社便や他交通機関への振り替えや、荷物の延着の対応が、従来の航空会社とは大きく違う。その反面、従来の航空各社と比較すると、運賃は各段に安い。競合他社より安い「最低価格保証」をする同社では、例えば東京(成田)~福岡の基本運賃はセール時を除いて5590円から、同~大阪(関空)では3990円からと、他社を圧倒する。

そのコストパフォーマンスが評価されてか、「利用者アンケートの調査結果をみると、約20パーセントがビジネス利用であることがわかり、その利用を高める利便性の高いプログラムの開発が求められた」(同社広報担当)。

「Jetstar Business Hub」(ビジネス出張サイト)は、複数の利用者を会社名で一括管理できる。メールで前月分の利用実績レポートが管理者に送付されるところも、これまでの個人利用向けにはない特徴だ。さらに個人利用では予約と同時に決済しなければならないが、ここでは搭乗日までに2日以上あれば、48時間以内の決済でよい。

ジェットスターの運賃体系は、基本運賃(スターター運賃)に、オプションを追加して利用制限を解除していく上積み方式だ。「Jetstar Business Hub」(日本名=ビジネス出張サイト)には、これまで同社のサイトから予約していた利用者も新規の登録が必要だ。

今回のビジネス専用サイトで最大のポイントは、「フレックスBiz」というオプションを2000円(国内線)で追加することで、予約便の変更やキャンセルにかかる手数料、手荷物の持ち込み制限が緩和され、利用者にとって使いやすいものになる。

ただ、これまでの個人利用でも、「ちゃっかりPlus」(1650円~/国内線)や「しっかりMax」4000円~/国内線)で、受託手荷物の重量制限が拡大したり、予約変更手数料が無料になるなどののオプション追加があった。ビジネス向けサイトでも、これらのオプションを選択できるが、「フレックスBiz」が個人向けオプションのすべてを備えているわけではない。

ビジネス利用だから「フレックスBiz」というより、搭乗までの時間的余裕、預託する荷物重量、旅行日程の変動の可能性などに応じて、最適のオプションを見つけることが、ジェットスターを快適に利用するポイントになる。これを機会に初めてLCCを利用する場合には、注意が必要だ。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集