伊勢鉄道、30周年でキャラクター愛称を公募

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伊勢鉄道が伊勢線の経営を引き継いでからまもなく30年になる。
  • 伊勢鉄道が伊勢線の経営を引き継いでからまもなく30年になる。
  • 30周年を記念して発売される1日フリー切符のイメージ。キャラクター(左上)の愛称募集も行われる。

三重県の第三セクター・伊勢鉄道はこのほど、伊勢線の経営引継ぎ30周年を記念したイベントの開催や記念切符の発売などを2017年に行うと発表した。同社のキャラクターの愛称も募集する。

伊勢線は河原田(四日市市)~津(津市)間22.3kmを結ぶ鉄道路線。河原田駅で関西本線、津駅で紀勢本線に接続している。1973年9月に国鉄線として開業した。名古屋方面と南紀・伊勢志摩方面を結ぶ国鉄の列車は、それまで関西本線の名古屋~亀山間を走ってから紀勢本線に乗り入れていたが、伊勢線の開業によって河原田~津間が9km短くなり、所要時間の短縮が図られた。

国鉄の経営悪化に伴い廃止対象路線となったが、第三セクター化によって存続を図ることになり、1987年3月27日に伊勢鉄道が経営を引き継いだ。現在はJR関西本線に乗り入れて四日市~津間を結ぶ伊勢鉄道の普通列車のほか、JR東海の特急『南紀』や快速『みえ』が伊勢線に乗り入れている。

発表によると、伊勢鉄道のキャラクターは三重県デザイン協会の森次男さんがデザインしたもの。輪郭をレールで表現し、鈴鹿山脈と伊勢平野をイメージしたグリーンを用いている。愛称の募集期間は2017年1月1日から31日まで(当日消印有効)。郵便はがきで応募を受け付ける。

また、2017年3月26日には玉垣駅で「伊勢鉄道 30th アニバーサリーフェスタ」を開催。キャラクターの愛称を発表するほか、軌道自転車の体験乗車、車両の台車下の見学、ヘッドマークの展示、グッズ販売などを行う。このほか、沿線自治体のキャラクターが列車に乗って、会場の玉垣駅にやってくる。

記念切符は、1日フリー切符と硬券入場券が発売される。1日フリー切符は大人500円・子供250円で、鈴鹿駅などで発売。2017年3月26日から6月25日までの土曜・休日に限り利用できる。硬券入場券は伊勢線の全10駅分をセットにしたもので1560円。2017年3月26日10時から玉垣駅で発売される。発売数は300セット限定。

このほか、2017年4月1日から9月30日まで、快速『みえ』の普通車自由席を利用できる割引切符「快速みえ得ダネ4回数券」の謝恩キャンペーンが行われる。鈴鹿~名古屋市内間の「得ダネ4回数券」(1冊4枚つづり2880円)を期間中に鈴鹿駅で10冊購入すると、回数券1冊がプレゼントされる。

《草町義和》

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