【SUPER GT】2チームの17年型NSX-GT、もてぎでシェイクダウンに臨む…「初日としては順調」

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もてぎで来季型NSX-GT(2台)がシェイクダウンテストに臨んだ。
  • もてぎで来季型NSX-GT(2台)がシェイクダウンテストに臨んだ。
  • もてぎでのシェイクダウン初日、コンディションには恵まれなかったが、2台で計90周を走った。
  • #64 ナカジマは来季もダンロップタイヤとともに戦う。
  • ヨコハマを履くことになった、チーム無限の#16 NSX-GT。
  • #16 無限の(左から)武藤、中嶋、手塚監督。
  • 2台にとっては概ね順調なシェイクダウン初日だったようだ。
  • #64 ナカジマのドライバー、B.バゲット(中央)。
  • 2台のNSX-GTがもてぎでシェイクダウンテストに臨んだ。

14日、2017年のSUPER GT(GT500クラス)に参戦するホンダ勢の2チームが、ツインリンクもてぎで来季型「NSX-GT」のシェイクダウンテストを開始。2台で計90周を走り、走行初日としては概ね順調な滑り出しとなったようだ。

NSX-GTのテスト自体は秋にも実施されているが、チームレベルにマシンが降ろされたかたちでのシェイクダウンは今回が初と見られる。14日はチーム無限とナカジマ・レーシング、それぞれのNSX-GTがもてぎロードコースで午前1時間、午後2時間の走行に臨んだ。

この日のもてぎは13時30分頃の計測で気温7度、路温9度という低温コンディション。路面はウエットで始まり、走行開始後に強い雨が降ることはなかったが、小雨がちな曇り空のもと、午前はウエットのまま。そして午後は多少の明るさが出るも、完全なドライ状態までは至らなかった(これが予選ならスリック、というくらいまでは回復した)。

#16 チーム無限(武藤英紀&中嶋大祐/タイヤはヨコハマ)は午前こそ3周の消化にとどまるも、午後は36周を走ってベストタイムが午後の1分47秒303。終日、レインタイヤでの走行だった。

#64 ナカジマ・レーシング(B.バゲット&松浦孝亮/ダンロップ)は午前が9周、午後は42周を走り、ベストタイムは午後の最終周に刻んだ1分44秒009。こちらは最後にスリックタイヤを履いて出したタイムとなっている。

シェイクダウン初日である上、温度条件や路面状態にも恵まれてはおらず、タイム云々を言うべき状況ではない(今季最終戦もてぎのポールポジションタイムはドライで1分36秒491)。だが、午後は両車ともほぼ順調にテストメニューを進めていた様子で、まずまずの出足ということができそうだ。

#16 無限の手塚長孝監督は「午前中に問題点を洗い出して、午後はレインでのデータ取りや他のシステムのデータ取りを進めました。初日としては順調だったと思います」とテスト直後に語っており、#64 ナカジマのエンジニアからも「初日としては概ね順調」との旨が聞かれている。

NSX-GTは今季(16年)型のNSX CONCEPT-GT同様、ハイブリッドは非搭載。そして、FRを原則とする現行GT500のなかで特例的にミッドシップ(MR)であることも変わらない(今季の場合でFR車より29kg増量)。

苦戦が続いているここ3シーズンのホンダ勢だが、タイヤメーカーやドライバー、チーム等の参戦体制にも大きな変更が加わる来季こそは、レクサスや日産に対しての逆襲が期待されるところだ(総参戦台数は5台で変化なし)。

初日としては、の但し書き付きながらも順調なスタート。まずはこのまま4月の開幕までマシンの熟成をしっかり進められるかどうか、そこがホンダ勢浮上のキーポイントになるだろう。

《遠藤俊幸》

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