フォルクスワーゲンの米国法人、フォルクスワーゲンオブアメリカは11月上旬、10月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は2万4779台。前年同月比は18.5%減と、12か月連続で前年実績を下回った。
フォルクスワーゲンに関しては2015年9月、米国EPA(環境保護局)の発表により、排出ガス試験を不正にクリアする目的で、一部ディーゼル車に違法なソフトウェアが搭載されていたことが判明。その影響が販売面に表れている。
10月の車種別の販売結果は、主力車の『ジェッタ セダン』が8068台。前年同月比は5.6%減と、3か月ぶりのマイナス。主力ミドルセダンの『パサート』(欧州仕様とは異なる北米専用車)は、大幅改良を受けた2016年モデルが23.2%減の6234台と、12か月連続のマイナスに。
また、『ゴルフ』シリーズは、前年同月比10.1%減の5137台と、10か月連続のマイナス。このうち、『ゴルフGTI』は、30.4%減の1754台と後退。通常のハッチバックは、8.6%減の1005台。『ゴルフ ヴァリアント』は、60.3%増の1576台と、プラスに転じた。
この他の車種では、『ティグアン』が前年同月比31%減の3322台と後退。『ザ・ビートル』は17.8%増の1507台と、回復を遂げた。
フォルクスワーゲンの2015年米国実績は、34万9440台。前年同期比は4.8%減と、3年連続で前年を下回った。2016年1‐10月は、前年同期比13.1%減の25万6047台にとどまっている。