ルネサスと独ESCRYPT社、車載ECU向け統合セキュリティソリューション開発で協業

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ルネサスエレクトロニクスは11月9日、組み込み向けセキュリティソリューションを手がける独ESCRYPT社と、車載ECU向けに高いレベルのセキュリティを提供するハードウェアとソフトウェアの統合ソリューション開発で協業すると発表した。

今回開発する統合ソリューションは、ワンチップ上に機能安全技術と車載制御ネットワーク技術を搭載したルネサスの車載用マイコン「RH850/P1x-Cシリーズ」とESCRYPTのセキュリティソフトウェア「CycurHSM」を組み合わせ、高度な車載セキュリティソリューションを実現。自動運転に対応した複雑な車載ECUアプリケーション向けセキュリティの開発や実装にかかる期間を短縮する。

自動運転などの高度運転支援システム(ADAS)に対応したクルマでは、車両内インフォテイメント、車車間通信(V2V)、路車間通信(V2I)などのネットワークに接続し、道路状況まど運転をサポートするための各種情報を獲得。その際、外部からの不正アクセスに対してシステムを守る強固なセキュリティが必須となる。

車載用マイコン RH850/P1x-Cシリーズは、車両システムに求められる厳しいセキュリティ要件に対応するために、データの暗号化や認証、乱数生成をサポートするコプロセッサを搭載したハードウェア・セキュリティ・モジュールを内蔵。またRH850/P1x-Cシリーズ向けに最適化されたCycurHSMは、セキュアブートなどのセキュリティサービスを提供することでハードウェアのセキュリティを補強する。

今回、両社が開発したハードウェア/ソフトウェア統合ソリューションは世界中で利用可能で、車外のネットワークと接続される自動運転のクルマに高い付加価値を提供し、セキュリティの問題解決に貢献する。

《纐纈敏也@DAYS》

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