バスタ新宿「トイレ改修計画」 着替え室も

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「バスタ新宿」(渋谷区千駄ヶ谷)
  • 「バスタ新宿」(渋谷区千駄ヶ谷)

日本最大の長距離バスターミナル「バスタ新宿」(新宿駅南口)のトイレが年末の混雑時に、少しだけ改善される見込みだ。

バスタ新宿のバス利用者向けトイレは、発券所の左右に2か所、女性用は合計で8室しかない。1日2万9000人の利用者の大半は夜から深夜に出発する夜行便で、恒常的に“待ち”の行列ができて、不評を買っていた。

管理する関東地方整備局・東京国道事務所によると、この2か所のトイレを段階的に拡大する。

まずは、発券所を背にして右側の代々木側にあるトイレの女性用個室を、12月下旬をめどに増設する。新たにトイレスペースを加えるだけなので、工事期間中に使用制限されることはない。この工事が完了すると、4室だった代々木側の女性用個室は10室に増える。

その上で、発券所を背にして左側の甲州街道に面したトイレの改修に新年から着手。今ある男性用トイレを移動し、そこに女性用のトイレ個室とパウダーコーナーを増設。女性用は4室から11室に増える。新設する男性用トイレも個室が増える。男性用はおむつ替え室と多機能トイレの一部を削減することで、増設分のスペースを作る。春頃に完成予定だ。

「おむつ替え用は多機能トイレで兼用していただくことを考えています。また、それとは別に甲州街道側のトイレで大型の個室を考えていますので、そこにおむつ替えができる装備も検討中です」(東京国道事務所)

さらに、甲州街道側のトイレには、女性から要望の多かった着替え室を新設する。男性用には荷物置き場ができる。着替え室は、乗車中は寝ていることが前提となっている深夜の長距離バスでは、特に要望が強かった。

「利用者の意見を反映し、スペースを有効活用していこうと考えています」(同事務所)という。

◎代々木側トイレ変更点
女子トイレ個室 4室 → 10室

◎甲州街道側トイレ変更点
女子用
トイレ個室 4室 → 11室
パウダーコーナー 4人 → 8人
洗面台 4器 → 6器
着替え室  なし → 2室
荷物置き場 なし → 1か所

男子用
トイレ個室 3室 → 5室
荷物置き場 なし → 1か所

共有
多機能トイレ 2室 → 1室
おむつ替え室 2室 → なし

《中島みなみ》

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