BASFは、2016年第3四半期(2016年7~9月)の業績を発表。売上高は前年同期比20%減の140億ユーロ(約1兆6100億円)となった。
販売量は微増となったが、前年同期に29億ユーロ(約3335億円)の売上があったガス取引・貯蔵事業の売却によるポートフォリオ変更で大幅な減収となった。
特別項目控除前営業利益は、同5%減の15億ユーロ(約1725億円)。化学品事業は増益だったが、石油・ガス部門による大幅な減益を吸収できなかった。純利益は同26%減の8億8800万ユーロ(約1021億円)となった。
2016年通期については、10月に発生した工場火災事故により利益にマイナスの影響が出ると想定しているが、現時点では従来の見通しを維持。天然ガス取引・貯蔵事業の売却と原油・ガスの価格下落により、売上高は大幅減。特別項目控除前営業利益は2015年の水準をやや下回ると予想した。