三菱自動車の池谷光司副社長は10月28日に都内にある本社で開いた決算会見で、主力市場のタイで国王死去に伴う自粛ムードが販売などに与える影響について、現時点で大きな落ち込みはなく生産も予定通りとの見方を示した。
池谷副社長はタイでの事業について「私どもも心配していたが、生産は予定通りやっている。販売については多少スローダウンはしているが、何か大きな形で落ち込んでいるということでは無いと理解している。ただ、そういうこともあって下期の見通しについてはかなり台数的に堅めにみている状況」と説明した。
さらに「もともとタイのマーケットは各社とも(景気低迷で)苦戦していた中で、こうした状況になった。私どもは新しい型式を出しながら少し反転攻勢をかけようとしていた時期だったので、その分のディスアポインテッド(落胆)はあるが、足元では思ったより(落ち込み)はそれほどではない」とも述べた。