ルネサス エレクトロニクスは10月19日、ソフトウェア開発エンジニアの一人ひとりが車載用開発環境を手元に置ける、第3世代「R-Car スタータキット」を開発したと発表した。
第3世代のR-Car スタータキットは、ユーザが高度なソフトウェア開発に専念できるよう、土台となる車載Linux環境が容易に構築できるほか、高いコンピュータ性能と拡張性を併せ持つため幅広いコンピューティング用途で利用可能だ。さらに1人1台ずつ、手軽に使ってもらえるよう低価格とし、11月より順次発売する。
ルネサスは発売にあたり、シンプルで高性能な車載コンピューティングシステムに適用できる、第3世代R-Carの第2弾SoC(システムLSI)「R-Car M3」を製品化し、サンプル出荷を開始した。R-Car M3はすでに出荷をしているハイエンドSoC「R-Car H3」とソフト互換性を維持しつつ、グローバルに普及しているミディアムクラスのクルマに向けた車載コンピューティングに最適な性能・機能を1チップに集積した。
今回発売するR-Carスタータキットは、R-Car M3を搭載した「R-Carスタータキット Pro」と、ハイエンドSoC R-Car H3を搭載した「R-Carスタータキット Premier」の2種類。価格(税別・参考価格)はProが約5万円、Premierが約8万円。