双日、デリー=ムンバイ間貨物専用鉄道の整備を追加受注

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デリー=ムンバイ間貨物専用鉄道
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双日は、インドのラーセン・アンド・トゥーブロ(L&T)と共同で、インド政府傘下のインド貨物専用鉄道公社から、デリー=ムンバイ間貨物専用鉄道(DFC西線)における軌道・電化・信号・通信工事を約640億円で新たに受注した。

今回受注した内容は、インド北部ウッタル・プラデッシュ州ダドリ=ハリアナ州レワリ間125kmにおける軌道・電化・信号・通信工事の全てを手掛けるもので2016年度中に着工する予定。既に受注・着工済みの別区間の工事で蓄積した知見とノウハウを最大限活用しながら、プロジェクトの全体設計・施工・管理を行うL&Tとともに、主契約者として工事の取りまとめを担当する。

同時に、関連会社のメタルワンを通じて日本製レールの調達や変電設備、架線ケーブル類、信号設備などの調達に関与する。

DFC西線は、日本の技術活用条件付きの円借款によって整備が進められており、工事に関する一連の入札はこれで完了し、双日の受注額は、既に受注済みの工事と併せて円借款案件として過去最大規模の3500億円超となる。

今回の受注により民間企業が手掛ける鉄道インフラ案件として世界最長の約1500kmにわたる工事に従事することとなる。

インド政府は、国家開発の第12次5ヵ年計画(2012年4月~2017年3月)で、特に経済成長に必要不可欠な公共インフラ整備促進を重点政策として掲げている。日印が共同で推進する総合産業インフラ開発プロジェクト「デリー・ムンバイ産業大動脈構想」はその根幹となるもので、首都デリーと商業都市ムンバイとを結ぶ総延長約1500kmのDFC西線プロジェクトは同構想の中核となる。

《レスポンス編集部》

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