アウディR8 富士同乗…ドライバーはルマン5勝の“レジェンド”エマヌエーレ・ピロ

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R8に乗り込むピロ氏。
  • R8に乗り込むピロ氏。
  • アウディでルマン5勝のエマヌエーレ・ピロ氏。
  • アウディR8が“レジェンドドライバー”のドライブで富士スピードウェイを疾駆。
  • アウディR8が“レジェンドドライバー”のドライブで富士スピードウェイを疾駆。
  • アウディでルマン5勝のエマヌエーレ・ピロ氏。
  • 富士スピードウェイを走るR8の車内(ホームストレート)。
  • 富士スピードウェイを走るR8の車内(コカ・コーラコーナー手前)。
  • 今季のWECを戦っているアウディR18(#7 & #8)。

世界耐久選手権(WEC)第7戦開催中の富士スピードウェイで、アウディR8のメディア同乗走行が実施された。ステアリングを握ったのはアウディでルマン5勝の実績をもつエマヌエーレ・ピロ氏。レジェンドドライバーは「スタビリティが素晴らしい」とR8を評した。

イタリア出身のピロ氏(1962年生まれ)はかつて日本をレース拠点にしていたこともあり、全日本F3000(現スーパーフォーミュラ)での優勝経験等を有する。89~91年はF1にも参戦。その後スポーツプロトタイプマシンでのレースを主戦場としてからは、ルマン24時間レースで2000年代にアウディを駆って通算5度の総合優勝を達成している。先週末のF1日本GP(鈴鹿)ではレーススチュワードも務めた。

コースレイアウトこそピロ氏が日本で活躍していた時代からは変化しているが、馴染みの富士スピードウェイ本コースにR8(R8クーペV10 5.2 FSI quattro)で進入。直線では助手席からの目視で260km/h台の速度を記録するなど、V型10気筒エンジンのパワー(スペック馬力:540PS)を充分に体感させてくれたピロ氏のドライビングだったが、より印象的だったのは高速コーナリングでの安定感だ。

2周の走行は1周目より2周目の方がペースアップしたように思われ、そうするとロール感が薄れ、さらに安定したコーナリング姿勢となった感覚。もちろんピロ氏のドライビングテクニックも相まっての効果とは思うが、このハイパフォーマンスマシンが本当の意味で“活きる場所”を(素人感覚ながら)あらためて確認できた思いがした。ツイスティな富士のセクター3でも速度メーターの数字が70km/hを下回ることはなく、ほぼ100km/h前後域以上というハイスピードコーナリングの連続を存分に堪能できた。

今年の春、この富士スピードウェイで日本導入の発表が実施された2代目アウディR8。現役時代にR8という名のスポーツプロトでもルマンを制しているピロ氏は、富士でのドライビングを楽しんだ様子で、「ナイスな一台だと思うよ。(コーナリング時の)スタビリティが素晴らしい」とアウディのフラッグシップスポーツを絶賛していた。

《遠藤俊幸》

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