エコカー購入を検討する割合が増加…日本新車購入意向者調査

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東京・恵比寿にある富士重工業(スバル)本社のショールーム
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J.D.パワーは、今年で2回目となる日本新車購入意向者調査を実施した。

調査では、今後1年以内に新車乗用車の購入を検討している消費者を対象に、次回購入を検討している車のタイプ詳細や重視点、ブランド認知度や好意度、検討ブランド/モデル、ブランドイメージ、新技術に対する興味や関心など、消費者の意識や購買行動に関する情報を広範囲に収集した。今回は6月下旬から7月中旬にかけてインターネット調査を実施し、総計1万人から回答を得た。

調査結果によると、新車購入の際に複数ブランドを検討している割合は、昨年と同様に半数を超える55%で、1人当たり平均で2.5ブランドを比較検討している。量販ブランドを一番検討している場合で平均は2.4ブランド、ラグジュリーブランド検討者では2.9ブランドとなっている。

昨年と比較すると、エコカーを検討している割合が増えている。検討している車のエンジンタイプについては「ハイブリッド車」と回答した対象者は昨年の48%から5ポイントアップの53%、同様に「プラグインハイブリッド車」も5ポイントアップの18%となった。

さらに、「電気自動車(EV)」が昨年の9%から12%に、「燃料電池車(FCV)」は5%から7%となった。一方で、「ガソリン」と「ディーゼル」は昨年と変わらず、それぞれ65%、19%。

高齢者層のドライバーでは、安全性に対する関心が高い。60代の男性の15%、50~60代の女性の18%は、新車購入時に車の安全性能をもっとも重視するとしており、20~30代の男性の7%、同年代女性の10%と比較して高い。

最新の安全装備に対する興味でも同じ傾向がみられ、60代の男性の58%、女性の56%は「衝突回避及び被害緩和システム」に対する興味があると回答しているものの、20代の男女ではそれぞれ33%、37%にとどまる。同様に、「踏み間違いによる誤発進防止機能」は、60代の男女でそれぞれ52%、54%に対し、20代では男性が32%、女性が37%しか興味を示していない。

現在、最も購入を検討している車種の認知経路をみると、男女間での相違がみられる。「メーカー/販売店のホームページ」と回答した割合は、男性が14%、女性が10%。「ニュース/情報サイト」は男性14%、女性は6%となる。一方で「雑誌/新聞/テレビ/ラジオなどの広告」は男性12%、女性16%、「路上を走っていた/駐車していた車を見かけて」は男性10%、女性14%、「家族/友人/知人の意見」は男性4%、女性12%となっている。

メーカー/販売店のホームページで参考にした情報をみると、年代による相違点がみられる。40代以上の年齢層では、車両価格やスペックに関する情報収集を行った割合が高い。20~30代の比較的若い層では、車両に関する情報に加え、アフターサービスに関する情報や、キャンペーン・イベント、試乗予約や店舗の検索など幅広い情報収集に利用している。

《レスポンス編集部》

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