8月中旬、徳島県徳島市内で軽ワゴン車を運転中にゲームアプリ(ポケモンGO)をプレイし、歩行者2人をはねて死傷させた39歳の男について、徳島地検は2日に自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死傷)罪で起訴した。
問題の事故は2016年8月23日の午後7時35分ごろ発生している。徳島市方上町付近の県道(片側1車線の直線区間)で、徒歩で横断歩道を渡っていた女性2人に対し、交差進行してきた軽ワゴン車が衝突。72歳の女性が死亡、60歳の女性が骨折などの重傷を負った。
クルマを運転していた男はスマートフォンのゲームアプリ「ポケモンGO」をプレイ中で、前方不注視の状態で事故を起こしていたと判明。警察は過失傷害の現行犯で逮捕していた。
検察は「前方不注視が事故につながった」と判断。事故で2人が死傷している点を考慮し、男を過失致死傷の罪で起訴した。認否については明らかにされていない。
「ポケモンGO」については全国で負傷事故が相次いでいたが、徳島で起きたこの事件が日本国内で最初の死亡事例となっていた。このほかにも愛知県内で1件の死亡事故が発生している。