【モスクワモーターショー16】意外なグローバル企業も出展…イラン・ホドロ

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イラン・ホドロ・ディナ
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  • イラン・ホドロ・ソレン
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  • イラン・ホドロ・ルナ
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8月24日に開幕したモスクワ国際オートサロン(モスクワモーターショー)には、海外メジャーブランドの姿がほとんど見当たらなかった。しかしその代わりに日本では馴染みの薄い、珍しいブランドを見つけることができた。「イラン・ホドロ」だ。

イラン・ホドロの正式名称は「イラン・ホドロ工業グループ」(Iran Khodro Industrial Group)で、IKCOと略される。「ホドロ」は「オートモビル」のペルシァ語表記。ダイムラー、PSA(プジョー/シトロエン)、ルノーといった独仏メーカーそしてスズキと提携を結び、それぞれのブランドの車種を生産している。

またプジョー『405』をフェイスリフトした『サマンド』を発売して以来、少しずつ自主ブランド車のラインナップを増やし、中近東各国をはじめロシアやCIS諸国でも販売している。モスクワショーのブースには、その自主ブランド車を3台展示した。

展示されたのは『ディナ』、『ルナ』そして『ソレン』という3台のセダン。自主ブランド車はプジョー車をベースにし、ルナは『206セダン』、ソレンはサマンドと同じく405のコンポーネンツを使用する。いっぽうディナは、405のプラットフォームをベースにしながらも大幅に手を加えた「自主開発車」で、外観からプジョーとの類似点を探すことは難しい。

なおIKCOはイラン国内のほか6ヶ国に生産拠点を持っている。ベラルーシ、アゼルバイジャン、シリア、エジプト、セネガル、ベネズエラでの年間生産能力は合計で30万台を超え、周辺各国に輸出されている。日本ではほとんど知られていない自動車メーカーだが、グローバルな存在なのだ。

《古庄 速人》

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