スズキ長尾常務、赤字続く二輪事業「今期なんとか脱却できるようにしたい」

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スズキの長尾正彦取締役常務役員は、8月3日に都内で開いた決算会見で、赤字が続く二輪車事業について「我々としては今期なんとか脱却できるように、体質を変えなければいけないと思っている」との見方を示した。

長尾常務は「二輪の再建は日々、再建計画を進めるべきは進め、それから直すべきものは直すという対応をしている。例えば車種も相当絞り込んでやる。その絞り込んだものが本当にフィットするのかどうかも検証しながら、やっているところ」と説明。

また「時には少し元に戻すということもあるが、選択を集中をうたった以上は相当絞り込んで、開発工数も限られているので、絞り込む。生産体制は手始めにマレーシアを閉鎖したが、もう少しアジア全体で生産の集約ができないか検討している」とも明かした。

その上で「まだまだやるべきものはたくさんある。これを数字に反映させなければいけない。相当ボリュームが他社に比べて減っている中でのコスト削減をどうやるのか、いろいろ難しいこともあるが、スズキの中のひとつの事業として、きちっと再建していかなければいけないわけなので、とにかく今期なんとか体質を脱却できるように知恵を出してあたっている」と述べた

スズキの二輪車事業は2013年度に人事刷新などのテコ入れ策の効果で6年ぶりに黒字化を図ったものの、14年度に再び7億円の赤字に転落、15年度は102億円にまで赤字が拡大した。16年度第1四半期は6億円の赤字と前年同期の26億円の赤字から改善しているものの、依然として水面下が続いている。

《小松哲也》

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