STマイクロエレクトロニクス(ST)は6月20日、セキュアかつコネクテッドな車載機器の開発効率化に向け、ETAS社および同社子会社のESCRYPT社と協力することを発表した。
すでにSTは、ETAS社およびESCRYPT社と共に、コスト効率の高い車載サブシステム開発用プラットフォームの提供に向けた取り組みを開始している。新プラットフォームでは、低消費電力でリアルタイム性能に優れた車載用マイコンのSPC58を採用。最先端のCAN FDのほか、LIN、FlexRay、およびタイムスタンプ機能をサポートしたイーサネットといった複数の通信インターフェースに加え、組込み型のハードウェア・セキュリティ・モジュール(HSM)を実装することで、ECU間での機能検証や暗号通信による車内ネットワークを構築する。
このアプローチはコネクテッドカーの保護に向けたSTの製品サービスを拡大するもので、個人情報漏洩や重要な車載システムへの侵入につながるインターネットを介した攻撃からECUおよびゲートウェイを保護するためのセキュア・エレメントまたは組込みSIM(加入者識別モジュール)も対象となる。