7月28~31日に開催される“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦する主要ホンダチームのライダー体制が10日に発表され、元MotoGP王者のニッキー・ヘイデンが参戦することが明らかになった。
注目の参戦チームは、現在陣営の中でもエース格の存在であり昨年はケーシー・ストーナーを起用して話題を集めたMuSASHi RT HARC PRO。チームメイトには2013・2014年の連覇に貢献した高橋巧とマイケル・ファン・デル・マークが今年も加わる。
ヘイデンは2003年にMotoGPにデビュー。4シーズン目となる2006年に悲願の初チャンピオンに輝いた。その後も2015年までトップクラスで戦い続けたが成績は思うように伸びず、今季からワールドスーパーバイク選手権に新たな活躍の場を移している。
昨年はスタートから1時間でトップを快走していながら転倒に見舞われ悔しいリタイア。今年は再びチャレンジャーとして王座を取り戻すべく、昨年に劣らない強力な布陣を用意。本番ではどんな走りを見せてくれるか注目だ。
また、その他のホンダ主要チームの体制も明らかに。今年は世界耐久選手権にも参戦しているTSRは、今季からチームに加入している渡辺一馬に加え、昨年総合2位の立役者であるドミニク・エガーターを引き続き起用。さらにスーパースポーツ世界選手権で活躍中のパトリック・ジェイコブセンを起用。なおゼッケンは世界選手権で使用しているものと同じ5番で臨むとのことだ。
au&Teluru・KoharaRTは昨年に続き秋吉耕佑を中心とした布陣で、こちらもMotoGPや世界耐久選手権に参戦経験のあるダミアン・カドリンと、今季はスーパースポーツ世界選手権に挑戦中の大久保光の3人で王座を目指す。
そして昨年はトニー・エアリスを起用し話題を集めたTOHO Racingは、山口辰也に加え今季Moto2でIDEMITSU Honda Team Asiaから参戦中のラタパーク・ウィライローの起用が明らかに。なお第3ライダーについてはまだ未定となっている。
このように、今年は現役Moto2ライダーやMotoGP、さらにワールドスーパーバイク経験者のライダーたちが多数参戦。昨年ヤマハに敗れたリベンジを果たすべく必勝体制ともいえるレベルの高い布陣で挑む。