国立天文台の石垣島天文台は、5月31日、火星が地球に最接近すると公表した。最接近時の火星と地球の間の距離は7528万キロメートルで、火星がこれほど近づくのは、2005年11月20日以来、11年ぶり。
石垣島天文台では、5月28日夜、九州沖縄で最大のむりかぶし望遠鏡を使って、火星を撮影した。撮影された画像はこれまでになく火星表面の複雑な模様や、北極南極に白く輝く氷や大気中の白い雲も捉えることに成功した。
火星は、ここ数週間、さそり座の近くで明るく見える。望遠鏡で観察できる。また、むりかぶし望遠鏡を使った「観望会」では、火星表面の模様も見ることができる。