ドイツ・エッセンに本社を置くティッセンクルップは、クルマのボディ製造段階で、視界拡大・軽量化が実現する「スリムAピラー」を展示。「軽くて細いAピラーにもかかわらず、衝突安全性がアップし、軽量化コストは1.5ユーロ/kgに抑えることができる」という。
スリムAピラーは、コンパクトからフルサイズ、スポーツカー、SUV、ピックアップまで、すべてのセグメントに対応。通常のプレス機・プレスラインで成形ができ、外板・内板サイドパネルと接合しても、従来モデルに比べて視野障害角度を34%も減少させるという。
また、マンガン・ボロン鋼(MBW)によるクラッシュビームを採用したバンパーシステムも提案。製造コストは従来と同等で、最大19%の軽量化が図られ、「同重量のアルミ製バンパーと比較すると、大幅なコスト削減を実現できる」と伝えていた。
形状別では、オープンクラッシュビーム、クラッシュビーム、ロールフォームクラッシュビームの3種類で、重量が従来モデルより13~19.2%軽減、コストが1.3~5%削減できるとも伝えていた。