ホンダは5月25日、熊本地震で被災した熊本製作所(同県大津町)の従業員の2割弱に相当する450人を、埼玉製作所など他の拠点に一時的に配置転換すると明らかにした。順次実施しており、期間は熊本製作所の全面復旧が予定される8月中旬までとなる。
約2600人が従事する熊本製作所では一部の部品生産などが再開されているものの、広範囲に被害が及んでおり復旧に時間を要す。受け入れ先と要員数は埼玉製作所と、鈴鹿製作所(三重県)が各200人。さらに50人を九州地区の販売会社にも派遣する。
熊本製作所内には本田技術研究所の二輪車部門の出先もある。ここに従事している285人は、8月中旬まで埼玉県朝霞市の同研究所に勤務することとしている。