5月12日、資本提携を結んだ日産自動車と三菱自動車。両社がEVの分野で将来、大きなシナジー効果を生み出す可能性が出てきた。
すでに日産と三菱は、一部の軽自動車を共同開発。その他、一部の商用車をOEM供給するなど、一定の分野で協力関係にある。
今回の資本提携を受けて、両社は協力関係をさらに進める。具体的なプロジェクトのひとつが、「EV(電気自動車)のパワートレインの共有」。三菱自動車は2006年10月、市販EVの『i-MiEV』を発表。2009年6月から量産を開始した。
一方、日産は2009年8月、市販EVの『リーフ』を発表。2010年12月、日本と米国市場で発売した。日産と三菱は、EV分野における大手自動車メーカーのパイオニア的存在でもある。
日産と三菱によるEVパワートレインの共有が実現すれば、EVのコストが下がり、普及が進む可能性がある。グローバル市場でEVのリーディングカンパニーを目指すルノー日産にとっては、三菱が傘下に入ることで、EV市場のシェアのさらなる拡大が見込まれる。