欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループ。排ガス問題に揺れる同社が、2016年を「改革の年」に位置付けた。
これは4月28日、フォルクスワーゲングループがドイツ・ウォルフスブルグで開催した年次決算会見の場で明らかにしたもの。同社のマティアス・ミュラーCEOは、「2016年は我々にとって過渡期の年となり、改革を加速する年になる」と宣言している。
改革の大きな柱になるのが、グループの再編。フォルクスワーゲングループは現在、アウディ、ポルシェ、ベントレー、セアト、シュコダなど、12ブランドを傘下に持つ。同社によると、2016年にグループの大規模な再編を計画しているという。
ミュラーCEOは、自動車産業が現在、次の大きな革新的飛躍と根本的な変革の時期に差しかかっていると見る。同CEOは、「この歴史的な変革を控えて、我々は有利なスタート位置に立っている。競争に勝ち抜くための、多くの強みを持っているからだ」と強調した。
フォルクスワーゲングループは、再編によって着実に前進しており、2016年に将来の成功を見据えた重要なステップを実施する予定。ミュラーCEOは、「2016年は改革を加速し、新しく、より良いフォルクスワーゲンの基盤を確立する年になるだろう」と語っている。